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災害廃棄物を有効活用する擁壁構築工法を確立

2012年12月6日 分類: 土木資材・工法

株式会社 フジタ(本社:東京都渋谷区 社長:上田 卓司)、ランデス株式会社(本社:岡山県真庭市 社長:大月 隆行)、株式会社 高環境エンジニアリング(本社:東京都渋谷区 社長:近藤 敏仁)の3社は、土木擁壁の工法として災害廃棄物から生じる再生資材を中詰材として利用する試験・モデル施工を実施し、再生資材仕様の設計手法および施工を実証した。

災害廃棄物を有効活用する擁壁構築工法

■工法の概要
宮城県亘理郡山元町において行った「エコボックス」と「ブランチブロック」の2工法が対象。いずれも、東日本大震災からの復旧・復興工事が本格化する中で、生コンクリート等の建設資材の不足に対応するべく、災害廃棄物を有効活用した低コストな構築方法となる。
基本的な構造としては災害廃棄物から生じる再生資材(コンクリートくず、瓦・レンガくず、津波堆積土砂を中詰材として有効活用することで築造できる擁壁で、「エコボックス」では生コンクリートは、基礎などの一部のみの使用で構築でき、「ブランチブロック」は生コンクリートを使用せず施工が可能。

今回のモデル施工により、それぞれの再生資材を使用した中詰材の単位体積重量など擁壁設計に必要なデータを取得し、設計指針として取りまとめた。「エコボックス」は、コンクリートくず、陶磁器くず、津波堆積土砂のいずれも中詰材として使用でき、「ブランチブロック」は、前面を石材で施工すれば、中詰材はコンクリートくずを使用できることを確認した。

■実施概要
名称:瓦礫(再生資材)を用いたエコボックス・ブランチブロックの試験・モデル施工
実施日:2012年11月6~7日
施工場所:宮城県亘理郡山元町 再生資材仮置場(新浜仮置場)
協力会社:東日本コンクリート株式会社、関場建設株式会社、極東興和株式会社、
施工概要:締固め単位体積重量試験
     ・エコボックスモデル施工・・・擁壁幅4.5m×高さ3m、3列3段(9個)
      エコボックス1400型(重量1345kg、中詰量1.233立方メートル/個)
      中詰材(コンクリートくず、陶磁器くず、津波堆積土砂)
     ・ブランチブロックモデル施工・・・擁壁幅4.5m×高さ3m
      ブランチブロック1.5型(重量300kg)×9個
      中詰材(コンクリートくず)
再生資材の入手先:災害廃棄物処理業務(亘理名取ブロック(山元処理区))からの発生材

■問合せ先
株式会社 フジタ
http://www.fujita.co.jp/

ランデス株式会社
http://www.landes.co.jp/

株式会社 高環境エンジニアリング
http://www.eae.co.jp/

最終更新日:2012-12-06



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