ケミカルグラウト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:伊地 正博)は、居住しながら施工できる戸建住宅の液状化対策工法『エコタイト』を発売した。

■製品の概要
地中に円柱状の改良体を非液状化層まで連続して造成する、新開発の戸建住宅の液状化対策工法。施工中は居住者の生活を妨げず、居住しながら施工できる。
狭い住宅境界部でも施工できるよう従来の施工機を改良し、高さ1.2m、幅55cm、質量140kgと人が持ち運ぶことができるサイズに超小型化した。幅1mに満たない隙間でも遠隔操作で施工でき、敷地境界線の塀やフェンスを壊さず施工できる。プラントを設置する場所がない現場向けに、4トントラックに積載可能な車上プラントも開発・実用化のメドが立った。
小型化と並行して撹拌効率を高め、従来サイズの施工機に比べ使用する改良材や発生する余剰材を4~5割程度に抑えられる。そのため従来工法の6~8割程度にまで低コスト化が可能で、騒音・振動など環境面にも配慮している。
今回の改良体は直径2m、強度3MNとしているが、直径・強度とも地盤状況や要求性能に応じて自由に設定できるのも強み。余剰材は地上に排出するため地盤の隆起や変状がない。また、施工する自宅の敷地を汚さない「クローズシステム」を開発した。
敷地境界線に沿って改良体を連壁状に構築し、広い範囲にわたって発生する液状化を、30戸程度のブロックごとに改良できれば、効率もよく、工費も抑えられると同社は考えている。
■問合せ先
ケミカルグラウト株式会社
TEL 03-5575-0511
http://www.chemicalgrout.co.jp/