サンスイ エンジニアリング株式会社(本社:東京都港区。代表取締役社長:岡 静夫)は、長期・経済的に斜面の維持管理が可能な計測システム『ECOM(イーコム)』を発売した。
■システムの概要
グラウンドアンカーの緊張力はさまざまな原因で変化することがあり、供用期間の間、定期的な維持管理を継続する必要がある。既設アンカーの維持管理方法には、定期点検(目視点検)、詳細点検(頭部露出、頭部背面、リフトオフ、モニタリング)などがあるが、
①地表部分の目視判定が中心で、緊張力に異常が生じていても健全と判定されることが多い
②緊張力を計測するだけでは緊張力の変化の原因を特定しづらい
などの課題も指摘されている。
「ECOM」は、シンプルな機構で経済的にアンカーと斜面の監視を可能とし、目視点検の簡便さで長期間にわたり維持管理できる。
緊張力の変化が計測ワイヤーの伸縮として現れるため、緊張力の異常を簡単かつ定量的に計測できる。荷重の変化、すべり変位の発生、アンカー体の引抜け、受圧板の沈下など、変状の種類によって各ワイヤーがそれぞれ異なった動きをするため、その組合せにより各種の変状の原因やポイントを特定でき、それにより斜面の健全性判定ならびに対策工の検討が可能になる。
ステンレス製の測定ワイヤー部と計測ボックスで構成される。ワイヤーを目視するだけなので高価な機器や設備は不要で、トータルな低コスト化を実現した。
■問合せ先
サンスイ エンジニアリング株式会社
TEL 03-3437-3800
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