日本テレコミュニケーションシステムは、太陽光窓ガラスを開発、住宅向けに販売を開始した。同製品に使用されるアモルファスシルコン系等薄膜太陽電池は太陽光変換効率では結晶系には勝てないものの、最近の開発により、安価なだけでなく、透明感や低照度での発電など総合特性で結晶系に肉薄する性能を持つ。
特徴は、①発電窓ガラスを日射が大きい部分に取付けると、80パーセント以上の熱射をカットし、遮光性にも優れている為、夏季の冷房負荷を大きく低減することができる。また、低照度でも発電するので曇りの日でも電力が得られる。夜間は室内光も反射し照明の節約になる。更に、発電することにより、その発電電力を換算すれば最大で90%近い省エネルギー効果が生まれる。
②変換器ロスを無くすことにより、シリコン結晶型の半分程度の総合変換率まで達成。材料価格が半分以下であることを考えれば、コストパフォーマンスが高い。変換ロスを無くす手法としては、窓際から直接電気を取れる特徴を生かして、携帯電話の電源等、既にヘビーデューティーな電池を搭載している機器や換気扇等の日射に比例してダイレクトに動作できる機器に接続する。
なお受注にあたっては、窓の大きさや発電電力、予算に合わせて個別に仕様を設定。取付け枠(サッシ)についても特殊品を利用(標準品はある)し、基本的には個別製作となる。価格も取り付け状況や電力使用の状況により変動することから見積りとなる。
■問い合わせ先
日本テレコミュニケーションシステム
http://www.ntsk.jp/