フジタ、フジタ道路、太平洋セメントおよび石原産業(以下「フォトロード開発グループ」という)と、三菱マテリアルおよび東京鋪装工業(以下「三菱マテリアルグループ」という)は、自動車が排出する窒素酸化物(NOx)を、道路表面に塗布した光触媒の作用により除去する「光触媒舗装」の普及に向け、両グループが保有する現場吹き付けによる光触媒舗装に関する特許実施権を相互に無償許諾するクロスライセンス契約を締結した。
光触媒舗装は、機械装置や薬品を使用せずに大気を浄化できるため、今後の普及が期待されている環境技術。
フォトロード開発グループは1999年に「フォトロード工法:光触媒を含む特殊なセメント系材料を道路表面に吹き付けてコーティングする工法」を実用化するとともに、同工法に関する特許を2005年に権利化して事業展開。
三菱マテリアルグループは、現場施工による光触媒舗装に関する特許を2002年と2003年に権利化。本契約とは別の特許に基づく光触媒舗装用ブロック「ノクサー:沿道大気中のNOxj除去を目的としたセメント系舗装用ブロックで、強度や耐磨耗性は従来のインターロッキングブロックやコンクリート平板と同等ながら、色や形を自由に選ぶことができ景観性や透水性を併せて持たせることができる多機能製品」の普及を1999年より図ってきた。
このクロスライセンス契約により、両グループは現場吹き付けによる光触媒舗装について、双方が保有する特許にもとづく施工技術、機器等の制約を受けない事業展開が可能となるとしている。三菱マテリアルグループは現場吹き付けによる光触媒舗装に本格進出し、またフォトロード開発グループは市場拡大によって施工コストを低減できるなどのメリットがあり、光触媒舗装の普及が期待される。


■問い合わせ先
フジタ 広報部
TEL 03-3402-1911
http://www.fujita.co.jp/
三菱マテリアル 広報・IR室
TEL 03-5252-5206
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/2008-0820.html