三重県工業研究所では、漁礁ブロックなどへの活用が想定されるコンクリート構造物の解体時に発生するコンクリート廃材を粗骨材にした大粒径ポーラスコンクリートの製造方法を同水産研究所並びに三重大学大学院(工学研究科 畑中研究室)と共同で発明し、特許を取得した(4月18日付)。
同製品の特長は、従来のポーラスコンクリートにはない大きな空隙を内部に付与させることができ、さらに、コンクリート廃材を粗割りの状態で利用できる点にあるという。本発明では、ポーラスコンクリートの適用範囲を大幅に拡大できる粒径40mm以上の粗骨材を用いた大粒径ポーラスコンクリートの製造方法に関する発明で特許を得たもの。本製品の用途としては、大型海生生物(イセエビなど)を対象とした魚礁ブロックなどが想定でき、一部の検証実験からはその有効性が確認されているとしている。

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三重県工業研究所
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