2007年9月14日 分類:
土木資材・工法
大林組、三菱樹脂、三菱マテリアルは共同で、山岳トンネル施工時に地山の崩壊を防止するために用いる補助工法である注入式長尺鋼管先受工法(AGF工法)において、植物由来の生分解性パイプを使用した環境配慮型の工法を開発した。AGF工法で多く採用されている無拡幅方式では、薬液注入のため打設したパイプが坑内に飛び出すため、トンネル掘削時に切断・撤去し、多くは産業廃棄物として処理されてきた。新開発の生分解パイプは、微生物によって分解される特徴を持つため、工事現場内で文化処理を行えば、産業廃棄物の発生を抑えられることになる。ちなみにパイプの原料は、トウモロコシ由来の植物原料プラスチックを主原料とし、枯渇性資源の使用量削減になるだけでなく、二酸化炭素排出量抑制にも効果があり、生分解性と合わせて、環境配慮型工法となっている。3社は、今後も環境に優しい技術を積極的に提案していくとしている。
最終更新日:2007-09-14 |