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植物由来のフェノール樹脂を使用したメラミン化粧板を開発

2022年1月26日 分類: 建築資材・工法

アイカ工業株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長:小野 勇治)は、植物由来のフェノール樹脂(リグニンフェノール樹脂)を使用したメラミン化粧板の開発に成功した。
今後、サンプルワークを行いながら、量産化に向けたスケールアップを行っていく予定である。
 
リグニンの粉末 リグニンを使用したメラミン化粧板
 
■開発背景
近年では、気候変動問題に対応すべく、カーボンニュートラル(温室効果ガス(GHG)排出量実質ゼロ)に向けた取り組みが各方面で推進されている。
そこでGHG排出量削減のため、バイオマス原料を活用した製品の開発に取り組んできた。
 
特にメラミン化粧板は、家具・什器・パーティションの表面材として広く使用されている建築素材である。
原材料の50%程度が紙であり、バイオマス(生物由来資源)を利活用する製品として、一般社団法人日本有機資源協会のバイオマスマーク(バイオマス度50%)を2013年3月に取得。
耐久性が高く家具・什器等の長寿命化にも寄与しており、環境負荷が低い製品であるといえる。
 
環境対応の重要度がますます高まる中、より地球環境にやさしい製品へと進化させるべく、メラミン化粧板の樹脂原料の一部に植物由来のフェノール樹脂であるリグニンフェノール樹脂を使用する技術を確立した。
これによりバイオマス度は60%となり、石化原料を従来のメラミン化粧板より20%削減。
また、製品廃棄時のCO2排出量も、従来のメラミン化粧板に対して20%削減となった。
リグニンフェノールに切り替え可能な全製品に展開すると約1,300t/年のCO2削減が見込め、これを杉の木で換算すると約9万本が1年間で吸収するCO2に相当する。
 
今後は、2022年3月(予定)よりサンプルワークを行うとともに、2022年3月1日より4日間開催される国内最大級の店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2022」に出品を予定。
一部のメラミン化粧板アイテムではバイオマス度70%の仕様確立も視野に入っており、100%バイオマス化したメラミン化粧板の実現も目指す方針である。
 
 
■メラミン化粧板とは
メラミン化粧板は、紙とメラミン樹脂、フェノール樹脂を原材料として製造した建築素材である。
テーブル・家具・什器・パーティションの表面材として広く使用されている製品であり、コア技術である化学合成技術を生かし、抗ウイルス・消臭・不燃・指紋レス・スクラッチレスなどの、さまざまな性能が付加されている。
 
・メラミン化粧板の3つの特長
1、豊富な色柄・仕上げ
2、耐熱性・耐水性・耐摩耗性に優れた高い表面物性
3、優れた加工性・施工性
 
 
■リグニンフェノール樹脂とは
植物を構成する3大要素は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンである。
その中でもリグニンは、植物を構成する上で天然の接着剤として機能している。
セルロースとヘミセルロースは製紙原料として広く利用される一方、副産物として同時に抽出されるリグニンは活用が進んでおらず、ほとんどが焼却・熱回収されるにとどまっていた。
 
しかし今、気候変動問題の深刻化によってバイオマス原料の活用がより一層求められ、食料・飼料にならない非可食性バイオマス原料として、リグニンに注目が集まっている。
リグニンは地球上に豊富に存在しているため、その活用が進めば石油から非可食な植物資源に原料を転換することが可能となり、二酸化炭素の排出抑制および化学製品のグリーン化の促進への寄与が期待されている。
 
そんなリグニンを活用したフェノール樹脂が、リグニンフェノール樹脂(Lignin-Phenol Formaldehyde Resin;LPF)である。
 
リグニンフェノール樹脂
 
 
■サンプルワーク開始時期
2022年3月(予定)
 
 
■問い合わせ先
アイカ工業株式会社
http://www.aica.co.jp/



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