福井コンピュータ株式会社(本社:福井県坂井市、代表取締役社長:杉田 直)では、3D点群処理システム『TREND-POINT Ver.8』を、2020年9月24日に発売する。

■概要
国土交通省が推進するi-Constructionにおいて、ICT土工の出来形評価が見直されたことにより、今年度から路面切削工や吹付法枠工といった新たな工種が追加された。
また、測量および設計段階における3次元計測の普及に伴い、公共測量マニュアルや作業規程の準則等も順次改訂され、UAVレーザー測量などの新技術を採用する動きが高まっている。
今回発売する『TREND-POINT Ver.8』では、これらのニーズに対応する機能強化を行っている。
■最新版のポイント
・土木施工業向けに、2020年度のi-Construction各種要領・基準(ICT舗装-路面切削工・ICT 法面工-吹付法枠工・ICT 港湾浚渫工)に対応。
・測量業向けに、UAVレーザー精度管理成果アシストや地表面フィルタリングなど、点群処理機能を強化。
・建設コンサルタント業向けに、断面や三角網などの表現力向上による点群活群機能を強化。
・操作性やパフォーマンス向上など基本機能を強化。
■TREND-POINT Ver.8の主な新機能
●最新のi-Construction関連要領への対応
・ICT舗装工:路面切削工の工種追加に伴い切削からオーバーレイの一連の流れを支援する。
・ICT法面工(吹付法枠工):吹付法枠工の出来形計測を支援する計測値の集計機能を追加した。
・ICT港湾浚渫工:要領改定に対応した読込みや密度条件、成果書込みなどを追加した。
・ICT全般:成果書込みにおける分布図(ヒストグラム)出力による分かりやすい成果が作成できる。
・ICT検査対応機能:指定した検査箇所情報をCSVやSIMAで出力し、検査作業効率化を支援する。
●測量分野向け機能と点群処理強化
1.UAV搭載型レーザスキャナーを用いた公共測量マニュアルにおける成果作成支援
・コース間検証点・標定点/調整点・検証点の属性付与と座標点の操作性の向上を行う。
・点群を用いた重複性・均一性・正確性分析機能により、公共測量における点群活用を支援する。
・測量CADシステムのTREND-ONE、Mercury-ONEへの連携で、帳票作成までの流れを強力に支援する。
2.測量CADシステム:TREND-ONE、Mercury-ONE との連携強化
・連携時の背景画像や位置情報付き上空画像にヒートマップなどの解析結果を表示できるように改良し、2次元成果作成を支援する。
3.地表面フィルタリング強化
・抽出精度の大幅な向上とパラメーターの推奨設定を設けフィルタリング作業効率化を支援する。
・上面抽出設定の追加により樹木や海底のフィルタリングなどに活用できる。
●建設コンサルタント向け点群・三角網活用機能強化
1.三角網編集機能の強化
・勾配を維持した面の延長機能により三角網の活用の幅が広がる。
・直観的な操作による表裏の反転、合成・分割機能を追加した。
2.断面機能の強化
・縦断面の主要点や中間点の標高を自由に編集できる機能を追加した。
・任意断面左右幅・中心設定機能により利便性を向上した。
・点群からの抽出時に上側を抽出する設定により、樹木や建物の抽出を行うことができる。
3.カラーテーブルリストの改良
・自由に設定できるカラーテーブルにより点群の表現力が向上し、プレゼンツールとしての活用を支援する。
●その他、基本機能の強化
1.操作性の向上
・キーボードによる視点操作により、細やかな視点操作を実現する。
・クリック回数削減や操作性向上のため、範囲指定、グリッド設定、角度指定を改良した。
2.パフォーマンスアップ
・点群ファイルの読込み速度、密度確認実施時の書込み・読込み速度を向上した。
・三角網の表示速度を改善した。
・高性能グラフィックボードの自動切換え機能を追加した。
■問い合わせ先
福井コンピュータ株式会社
https://www.fukuicompu.co.jp/