株式会社プロテックエンジニアリング(本社:新潟県北蒲原郡、代表:野村利充)は、砂防えん堤に設置して小規模土石・流木を捕捉する『コレッキリスクリーン』を発売した。
■製品の概要
砂防えん堤は、全面コンクリート製で上下流の流動性がない「不透過型」と、鋼製の格子状構造物により
平常時は水が流下する仕組みの「透過型」に大別される。
従来の一般的な砂防えん堤は不透過型であるため、洪水時に流木がえん堤を乗り越えて流出する、水が越流する、
生態系に影響を与えるなどの課題があった。
こうしたことから2016年4月に「土石流・流木対策設計技術指針」が改定され、土石流・流木対策施設は原則として
透過型にするよう明記されたものの、透過型えん堤は製造上鋼管の間隔を50cmより狭めることができないため、
鋼管の間隔より小さな土石がすり抜けてしまう危険性がある。
『コレッキリスクリーン』は、透過型えん堤と一緒に設置することで小さな土石も捕捉し、こうした課題を解決する技術。
透過型えん堤の両岸コンクリート部にワイヤロープを定着してスクリーン状に設置することで、
えん堤の鋼管の間をすり抜ける小規模土石・流木を捕捉する。
優れた衝撃吸収性能を有し、想定する土石の径に応じてロープの間隔を調整することで、確実に小規模土石や流木を捕捉する。
えん堤と一体化していない独立した構造であるため、新設・既設を問わず様々なタイプの透過型えん堤に適用できる。
■問い合わせ先
株式会社プロテックエンジニアリング
http://www.proteng.co.jp/