オートデスク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ルイス・グレスパン)は、建築・土木インフラ業界向け BIM/CIM アプリケーションの新バージョンを 4月23日に発売した。
■製品の概要
新バージョンでは、建築/土木インフラ業界の広範な業務ワークフローに BIM/CIM を適用しながら、同社が従来から注力している「Integrated BIM」を基盤にして企画、設計、施工、維持管理を効率的に行えるように、業務の生産性をさらに向上させる新機能を搭載した。
各製品における新バージョンの主な特長は下記の通り。
『Autodesk® Revit® Architecture 2016』(建築設計向けBIMアプリケーション)
●重なり合ったモデル線分を維持して CAD形式で書き出す機能を新規に搭載
●レンダリングエンジンを「NVIDIA Mental ray」(ローカルPCで稼働)と「Autodesk Raytrace」(リアルタイムレンダリング)から選択可能に
『Autodesk Revit Structure 2016』(構造設計向けBIMアプリケーション)
●構造解析に必要なパラメータを構造部材ファミリに追加可能
●配筋部材の丸め機能を向上させ、丸め方法の選択と丸め寸法の指定が可能に
『Autodesk Revit MEP 2016』(設備設計向けBIMアプリケーション)
●CAD(CAM)向けファミリを提供開始。
工作機械での製造を考慮した詳細な情報を保持可能
『Autodesk Navisworks® Simulate 2016』
(さまざまな形式の 3D設計データを統合し、5D施工シミュレーション、レンダリングが可能なプロジェクトレビュー アプリケーション)
●当社2016バージョンへの対応に加えて、プロジェクト全体のレビューを推進するために、下記の他社アプリケーションとのデータ連携も追加
・Graphisoft® ArchiCAD 17、18へはファイルエクスポータで対応
・Rhino 3dm ファイル読み込み(バージョン5まで)
・Adobe® PDF®ファイル読み込み(2Dのみ)
●Autodesk AutoCAD® 2016上で Navisworksモデルの参照ができるようになり、新規設計時や干渉箇所の修正時に他のモデルを参考にしながらの作業が可能に
●ユーザからの要望により、朱書きの追加時に自動でビューポイントを作成して、作業を効率化
●数量拾い機能を改善
・数量拾い項目に関連付けられたマークアップを含めて 2Dシートを印刷可能に
・数量拾いオブジェクト表現の線の太さを調整可能に
『Autodesk InfraWorks 360™』(都市開発や土木・インフラプロジェクト向けCIMアプリケーション)
『Autodesk InfraWorks 360 LT 2016』
(InfraWorks 360 からプロジェクト コラボレーション機能、レンダリング機能を除いたもの)
●地図の任意の部分から3Dモデルを作成する「Model Builder」機能を正式搭載。
プロジェクトの形状に合せてポリゴンでの範囲指定が可能に
●InfraWorks 360とAutodesk Civil3D とのデータ相互運用性を向上。
プロジェクトの概略検討と、詳細な検討の互換性が向上
●集水域を地形から自動取得することで雨水の流れを簡易的に視覚化
『Autodesk Vehicle Tracking』
(車両走行の軌跡を解析するなど、交通機関の分析と設計を行うアプリケーション)
※AutoCAD ベース製品のアドオンアプリケーションとして新発売
●車両、路面電車、航空機の走行軌跡の分析
●縦断方向のクリアランス確認、Civil3Dサーフェス上での車両の腹打ちの確認
●2D/3Dアニメーション作成機能など
■問い合わせ先
オートデスク株式会社
http://www.autodesk.co.jp/