株式会社 フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:上田 卓司)と大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市北区、社長:大野 直竹)は、分譲マンションや賃貸住宅など、さまざまな建物に適用可能で、鉄筋コンクリート造の基礎梁に、梁せいの2分の1までの大口径貫通孔を設けられる『スターズ基礎梁工法-星形補強筋を用いた基礎梁の貫通孔補強工法-』を共同開発した。

■工法の概要
一般的に、地下空間の点検用として、基礎梁に貫通孔(直径600mm程度)を設けることがあるが、
貫通孔を設けることで基礎梁の強度が低下するため、補強が必要となる。
今回両社が共同開発した「スターズ基礎梁工法」は、このような貫通孔を対象とした補強工法で、
二等辺三角形補強筋を組み合わせた星形補強筋、孔際補強筋、孔部上下補強筋、孔部水平補強筋によって構成されており、
従来工法よりも効率的な補強を実現している。
従来、梁に貫通孔を設ける場合には、梁せいを貫通孔直径の3倍以上とすることが推奨されており、
特に中低層の建物では、直径600mmの貫通孔に対して、構造上必要がない場合にも梁せいを1,800mm以上としていた。
本工法を適用することで梁せいを1,200mmまで小さくすることが可能。
本工法を用いることで、施工の省力化を図ることができ、
従来工法に比べて土工事、地下の躯体工事費を5~10%低減できる見込みである。
なお、本工法は2014年12月に一般財団法人 日本建築総合試験所において
建築技術性能証明(GBRC 性能証明 第14-22)を取得している。
■問合せ先
株式会社 フジタ
TEL:03-3402-1911
http://www.fujita.co.jp/
大和ハウス工業株式会社
TEL:03-5214-2112
http://www.daiwahouse.co.jp/