永大産業株式会社(本社:大阪市住之江区、社長:大道 正人)と三菱樹脂インフラテック株式会社(本社:東京都中央区、社長:佐々木 真人)は、蓄熱機能を持つ木質フローリングと、高いレベルの高出力な放熱パネルを組み合わせた『次世代蓄熱フローリングシステム』を共同開発した。
■システムの概要
太陽熱や廃熱などで作られた温水を放熱パネル内に循環させ、潜熱蓄熱材を経由して熱エネルギーを住宅内に効率的に取り込むなど、再生可能エネルギーを利用した住宅の新しい冷暖房システムの構築を可能にする蓄熱フローリングシステム。
一般住宅の床材として広く普及している厚さ12mmの木質フローリングの中に、約5mm厚のゲルシート状の潜熱蓄熱材を封入し、専用放熱パネルと組み合わせている。
潜熱蓄熱材は、設定温度の28℃を境に固体から液体へと相変化する際に熱を放出もしくは吸収する働きがある。そのため冬場は、太陽熱や廃熱などで作られた40~60℃の温水を専用放熱パネル内の架橋ポリエチレン管に循環させることにより、熱が潜熱蓄熱材に蓄えられ、その熱が緩やかに放出されることで、室内を快適な温度に長時間保つことが可能。
一方、夏場は、昼間の室内の熱を潜熱蓄熱材が自然吸収し、温度を下げる効果が見込める。また、本システムは、木質フローリングの意匠や施工方法を変えることなく、内部に蓄熱機能を持たせたことで、蓄熱槽の設備設置スペースが不要となり、かつエネルギーの移動に伴うロスも抑えられる。
今後、省エネ効果の検証や評価を進め、2014年春から販売を開始する予定。
■問合せ先
永大産業株式会社
TEL:06-6684-3005
http://www.eidai.com/
三菱樹脂インフラテック株式会社
TEL:03-3279-3076
http://www.mp-infratec.co.jp/