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2020年5月25日
分かりやすいこと僕は最初は他業種の人間だったので、図面を描いたり、読み解くことが得意ではありませんでした。他業種出身の人間だからこそ分かる2Dの図面に対する理解の難しさ、煩雑な調整作業をシンプルにしたい、さまざまな不透明さをを解決するためにBIMを取り入れました。 BIM導入建築設計の仕事に就いたばかりの2004年頃に思っていたこと。 ARCHICADでは、全ての図面が正確に整合性を持った設計図書としてシームレスに連動します。図面の変更がリアルタイムで全図面、一覧表に反映され、設計スピード、効率性、正確性を飛躍的に高めます。設計図書の正確性、効率性を維持し、3Dモデルデータから構造図、断面図、立面図、詳細図、建具表、各種リスト、レンダリング、アニメーション、バーチャルリアリティーシーンなど、あらゆる情報を抽出することができます。 ![]() ![]() 2Dと3Dを行き来しながらスピーディにデザインの検討を行う
BIM導入初期の苦闘導入した2008年当時は市販のマニュアルもなくARCHICADを使用している会社もあまりなかったため、全て手探りの状態でした。当時は今ほど仕事が多くなかったこともあり、ほとんどの時間をARCHICADに費やし、一つ一つコマンドを試しながら3Dモデルから設計図書を切り出す方法やパースの出力、各種解析などを従来の設計フローに落とし込む作業に没頭して、自分なりのBIMの設計手法を確立しました。 BIM導入による効果一枚一枚図面やパースを描く従来の2Dワークフローと違い、最初にモデリングをするというワークフローは製造ベンチャー時代の作業に近く、自分の脳内にある建物を具現化して確認できるので猛スピードでデザイン検討を進めていくことが可能になりました。作成したモデルから2Dの図書を切り出していくのでプレゼンの準備も素早くできます、モデルデータからプレゼン用ムービーの作成も容易にできます。 採用、教育WEB上や講演会等でBIMの活用を発信していると、学生や若い転職希望者がBIMで設計をすることに非常に興味を持っていると感じます。 社内チームワーク(2拠点によるチームワーク) また、新人のスタッフもARCHICADのチームワーク機能で先輩スタッフのモデリングに参加させることによって初期から設計のメインストリームに触れて理解を深めていけるような環境を作っています。 ![]()
社外チームワークからさらなる広がりについて(他エリアの会社とのコラボレーションネットワーク) そして今後の展開約12年間BIMを使ってきて、活用法にはある程度の自信はありましたが、世の中に広がっていくBIMをより効率的に活用していくために、GRAPHISOFT社のBIMマネージャー用のトレーニング「BIMCLASSES」を受講し英国での先進的なBIMを用いたEIR(発注者情報用件)やBEP(BIM実行計画書)その他、属性や分類を利用したさまざまな効率的な方法を学びました。 株式会社 横松建築設計事務所 専務取締役 横松 邦明
建設ITガイド 2020 特集2「建築BIMの”今”と”将来像”」 ![]() |
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2020年5月22日
はじめにわが国は、現在、人口減少社会を迎えていますが、潜在的な成長力を高めるとともに、新たな需要を掘り起こしていくため、働き手の減少を上回る生産性の向上等が求められています。また、産業の中長期的な担い手の確保・育成等に向けて、働き方改革を進めることも重要であり、この点からも生産性の向上が求められています。
これまでの取り組みと今後の方向性についてこれまで国土交通省が取り組んできたi-Constructionの取り組みについて、「ICTの全面的な活用」、「全体最適の導入」、「施工時期の平準化」、「3次元データの利活用」の 項目に分類してこれまでの成果ならびに今後の方向性について紹介します。また、推進体制である「i-Construction推進コンソーシアム」について紹介します。 (2)全体最適の導入(コンクリート工の規格の標準化等) (4)3次元データ等の利活用
今後の推進に向けて建設現場の生産性向上に向け、今後は前章(これまでの取り組みと今後の方向性について)で述べたそれぞれの取り組みを引き続き推進していく(図-4)とともに、中小企業や地方公共団体等へのさらなる普及や、BIM/CIM等三次元データや新技術の活用促進、またデータ連携を促進するための基盤整備を進めていく必要があります。 (1)中小企業や地方公共団体への普及展開
(2)新技術の活用促進
(3)データ連携による生産性の更なる向上
おわりに近年、全国各地で災害が発生しています。i-Constructionは、建設現場の生産性向上を目指して取り組みを進めてきましたが、今年の台風災害でも、ドローンを活用して被災状況を効率的に把握する取り組みや、急傾斜地での無人化施工を行い作業員の安全確保に寄与する等、i-Constructionは防災・減災面でも効果があることが確認されています。安全・安心という観点からも、i-Constructionを推進していく必要があります。 国土交通省 大臣官房 技術調査課 課長補佐 中西 健一郎
建設ITガイド 2020 特集1「i-Construction×BIM/CIM」 ![]() |
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