Civil Plazaシリーズ・Rapid シリーズ設計業務の省力化に導入したCADシステムをきっかけに、CALS/ECの理念である設計〜施工〜維持管理までのデータリサイクルなどを実現。さらには発注自治体のCALS/EC推進まで手がけるまでに至った日本水工コンサルタントの伊藤氏が、導入ステップから今後の展望までを語る。
会社概要株式会社 日本水工コンサルタント
自社での取り組みとその成果 CADシステム導入 当社では、平成2年に初期のCADシステムとして「ProjectSW(プロジェクトSW)」を導入した。導入当時は、単にテンプレートやレタリングの技術を求め、かつ繰り返し流用できることにシステムの魅力を見出していた。特に業務発注先において好評で、当時当たり前のようにされていたインクペン等による墨入れ原図レベルでの修正が容易にでき、かつ見栄えも好評であったため業務受注拡大につながった。 当時の業務課題
CADシステム導入以前の設計業務委託時の設計図は、変更修正時の手間に多くの時間を費やしていた。 導入効果とその成果
まず土木汎用CADの選定と専属のCADオペレーターを配置することによる効率化を目指した。導入当初はオペレーターに指示をする技術職員の不慣れもあり、作業効率の即時改善は見られなかったが、間もなく作業効率が向上し、作図の正確性・簡潔性に加え変更の容易さが相まって、客先(各発注自治体)で好評を得た。これにより結果として現在の業務受注拡大の足掛けに至る結果となっている。 技術計算との連動システム
支援するツールであることが目的であった。しかし、今日ではCALS/ECの理念に基づき、設計〜施工〜維持管理に至るツールとして活用している。 発注者側との協調体制 岐阜県大垣市では、平成12年度下水道施設計画・設計システムを導入した。導入に際し、使用実績のある専業設計コンサルタントとして、当社が要領作成等に携わった。これらの経緯を踏まえ大垣市の建設CALS/ECに対する取り組みについて紹介する。 導入システムの選定 大垣市ではシステム導入に当たり、高い品質が確保された市販の汎用ソフトを安価に活用することを目指した。このため実績のあるコンサルタントを対象にアンケートを実施し、どのようなシステムが有効的に活用されているか把握するとともに、CADベンダーへの聞き取りなども実施した。その結果、各種システムの費用、運用方法、将来への拡張性などの観点から抽出した数社によるコンペを実施、総合評価によりCivil Plazaシリーズ・Rapid シリーズの導入となった。 システム導入時のマニュアル策定
大垣市では下水道施設の設計に当たり、業務委託段階からRapid シリーズのPipe Rapidを指定するとともに、設計上の各種基準を盛り込んだテンプレート(受託成果)を提供し設計を遂行するよう規定化した。 システム導入効果 これらの取り組みにより、コンサルタント側の成果レベルは一定以上の品質が確保できる結果となった。現在では平面計画(路線平面系統作成システム)の入力後は、基本システムにより縦断計画・流量計算・数量計算等が一連のデータとして取扱われており、各段階での入力や施工完了時の出来高作業等、飛躍的に作業効率が向上した。 ![]() クリックで拡大します。 現在〜今後の展望 また台帳管理においても、原図によるアナログ管理から地図情報システム(GIS)によるデータ整備に移行するとともに、建設CALS/ECで提唱される各段階でのデータリサイクルといった点において計画〜施工〜維持管理の各段階を連携させることとなった。 台帳システムの導入
データ整備コストの縮減という課題に対しては、建設CALS/ECが提唱するデータリサイクルを構築することで効率化が可能で、その効果は大きい。現状でデータのリサイクル構造を早期構築するため、各路線の基本値をデータ保有するPipe Rapidをシステムの軸とした。
![]() 縦断図 流量計算
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