3D CGソフト「Shade」シリーズ大手メーカーで理美容・医療関係の内装設計に13年間従事したのち、2年前に独立を果たした鷹觜氏。Shadeを中心とした制作ツールを活用し、クライアントから高い評価を受けている。どのようにハイスピード&ハイクオリティの業務を実現しているのか、その具体的な作業フローを聞いた。
会社概要 Life Plan Design Office
Shadeを中心にした作業工程 Life Plan Design Officeでは、主に店舗などの商業スペースのデザイン・企画から設計・施工までを手がけている。代表を務める鷹觜晋児氏は、3D CGソフト「Shade」シリーズを制作ツールの中心としつつ、CADソフトや画像加工ソフトも併用していると語る。 「Shadeが制作ツールの中心ですが、CADソフトや画像加工ソフトも併用しています。その時の仕事に最適なツールを使い分けている感じですね。依頼内容によっては2次元の画像加工だけで制作することもけっこうあります。そんな時も、3次元っぽく見えるように工夫したりして、リアルに仕上げるようにしています」 鷹觜氏にとっていくつかのソフトを併用する利点は、制作物のクオリティを上げることと、制作時間を短縮することの2点である。早く、美しく、インパクトあるパースを制作することがクライアントからの高い評価につながっているという。 ![]() 写真のようにリアルな3Dパース図(クリックで拡大します) 「私のところに持ち込まれる仕事は、タイトなスケジュールのものが多いんです。受注の翌日に納品なんていう仕事もあったりします。そこでShadeと組み合わせて、CADソフトを形状作成に使うことと、レンダリング後の画像加工を多用することで厳しいスケジュールに対応しています。きっちりとした寸法で形状を入力するのはCADソフトの方が得意なので、私の場合は断面の形状をCADソフトで作成し、それをShadeに読み込んで掃引などで立体化しています。また画像合成でパースを仕上げる場合ですが、内装や照明、造作家具などはShadeを使って3D形状を制作しますが、陳列商品や装飾用小物などはレンダリング画像に2次元で合成して貼り付けています。その方がレンダリング速度が上がりますし、クライアントの要望に合わせてすぐに別のものと置き換えることができますので。Shadeによる3DCGパースにしろ、2次元の画像加工によるパースにしろ、見た目のインパクトを重視して創っています。短納期でインパクトのあるリアルなCGパースを制作することが、クライアントに評価されて次の仕事につながっている、という感じですね」 Shadeのレンダリング性能が自然な合成画像を可能に 制作のスピードアップと仕上がりのインパクトを両立させるため画像合成を制作に多用している鷹觜氏。Shadeのレンダリング性能によって自然な合成画像の作成が可能になったと語る。 「後合成なら差し替えても再レンダリングする手間がなくて制作がスピードアップできます。ただ、レイトレーシングでレンダリングしていた頃はCGと写真素材がなじまず、違和感が出たりすることもありました。Shadeのラジオシティならスピードを重視した低画質でのレンダリングでも写真のようなCG画像を作れますので、後合成しても本物っぽく見せられるようになりました」 ![]() Shade でレンダリングした画像を加工した例(クリックで拡大します) Shadeの3Dパースは優秀な「営業マン」 制作の現場でShadeや他のソフトを活用する鷹觜氏。Shadeをパース制作に導入する最大のメリットは、リアルで美しいCG画像が「営業マン」になってくれることだという。 「Shadeの3Dパースは優秀な「営業マン」になってくれています。Shadeのラジオシティで制作したCG画像はすごくリアルなので、クライアントに強いインパクトを与えることができるんです。平面的な図面で説明するよりも、リアルな3DCGを見せる方がクライアントへのプレゼン力が圧倒的に上がりますので、商談がスムーズに進みます。 ![]() 写真をレタッチして作成したパース図(クリックで拡大します) それに高品質な3Dパースはクライアントに好印象を持ってもらえますので、次回の商談につながったり、別のクライアントを紹介していただくことがとても多くなりました。画像だけ差し上げた場合でも、クライアントのアイテムとして、やはり説得力に圧倒的な差が出ますからね。制作したパースが私の代わりに営業してくれているというわけです。Shadeの3Dパースは設計者としての私の、大きな付加価値になっていると思います。仕事柄、工事現場に出向くことも多いのですが、リアルな3Dパースを使って現場で協力業者様に指示をしていますので、仕事が円滑に進むとともに、『ただの図面屋じゃないな』と協力業者様からも一目おいてもらえます。そんな協力業者様から設計の仕事の紹介がくる、ということも増えています」 スピードとクオリティの両立をバランスよく実現している鷹觜氏の今後の目標は、さらなる作業効率と制作物のクオリティの向上。将来的にはShadeやCADソフトなどを連携して使うためのセミナーも開催したいと、本業の設計業務以外にも精力的に取り組んでいる。 |