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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

鉄骨BIMによる構造図作図への試みと鉄骨量の把握

株式会社ナカノフドー建設

すけるTON for Revit

田村 徳隆 氏

株式会社ナカノフドー建設
所在地:東京都千代田区
設立:1942年12月19日
資本金:50億円
従業員数:1,336名
主な事業内容:国内建設事業・海外建設事業・不動産事業
https://www.wave-nakano.co.jp


東京本店 設計部 構造グループ
田村 徳隆 氏        
  

東京都千代田区に本社を置くナカノフドー建設は、設立から80年を迎える歴史ある総合建設会社である。
国は言うまでもなく、海外でも東南アジアを中心に多くの施工実績を有している。
同社では、建築確認申請用図面をBIMで作成するに当たって複数の製品を比較検討し「すけるTONforRevit」を導入することにした。
今回は、その導入経緯と同ソフトの特徴や作図方法について、さらには積算に必要な鉄骨量の算出について話を伺った。

 
 

構造図作図への試み

 
確認申請図をBIMで作成することを目的にここ数年、社内で取り組んできました。
 
BIMと一言で表現しましたが、多種多様なソフトがある中で、どのソフトが弊社の仕様にマッチするかを手探りで検討してきました。
 

構造図作成フロー(図-1)
●構造図作図用の基本データ
弊社では、構造一貫計算ソフトSS7を使用しております。
構造計算データと構造図の整合性を図るため、SS7のSTBデータを基本データとし、このデータを元に構造図を作図することを目標としています。

 

●構造図作図用BIMソフトの選定
鉄骨BIMソフトの選定に当たり、鉄骨製作会社や鉄骨商社などの協力を仰ぎ、すけるTON for Revitの他に、A製品、B製品の3ソフトを検証しました。
 
A製品は基本データ(STBファイル)との互換性において、表現できない部材が多少あり、不慣れなこともありますが胴縁・母屋等の作図に手間がかかる印象を受けました。
 
B製品は、検証事例が少なく詳細な検討はできておりませんが、使い勝手が多少複雑な印象を受けました。
 
最後に、すけるTON for Revitですが、基本データとの互換性、胴縁・母屋等の2次部材の作図のしやすさ、操作方法が明瞭なこともあり、購入し、いろいろ検証することになりました。

 

●構造図の作図に当たって
BIMソフトで作図する場合、表現できる情報が多い分、どの程度図面上、表現するか決める必要があります。
 
そこで、情報量ごとに作図し、いろいろな図面を作るのですが、すけるTON for Revitは情報量を選択することが容易なため、情報量ごとの作図が非常にスムーズでした。
 
基礎関連の作図も可能であり、確認申請レベルの作図は可能と判断しました。
 
まだBIMソフトを用いて確認申請図を一式揃えたことはありませんが、方針は決まりました。

 

●確認申請図の作成方法
確認申請図のおおまかな構成は、構造特記仕様、標準図、伏図、軸組図、基礎リスト、主部材リスト、2次部材リスト、架構詳細図となります。
 
そこで、弊社では下記のようにBIMソフトを使い分け作図することとしました。
〈すけるTON for Revitで作図する図面〉伏図、軸組図、基礎リスト、主部材リスト、2次部材リスト、架構詳細図
〈Revitで作図する図面〉構造特記仕様、標準図
 
今後、このスタイルで確認申請図を作図する予定です。

 

●その他概算資料の作成 
伏図、軸組図、基礎リスト、主部材リスト、2次部材リストは数物件作図し、概算資料作成などでは実務レベルで使用できるようになりました。
 
また、今までとの違いは、SS7からのデータ変換だけで概算資料が作成できるので作業効率が大幅に上がったことと、同時に情報量が各段に増えたことが挙げられます。

図-1 構図作成フロー
図-1 構図作成フロー


鉄骨量の把握

 
弊社では、鉄骨の積算業務は業務量が非常に多いことから、社外に積算業務の協力を仰いでいるのが現状でした。
 
このようなことから、鉄骨数量の精査をすることが、非常に難しい状況が続いておりました。
 
そこで、社内で簡便に鉄骨量を把握し、鉄骨量の精査を目的の一つとしてすけるTONforRevitを購入しました。
 
また、設計段階では、構造一貫計算ソフトSS7の鉄骨集計機能を使って、主部材の鉄骨量は把握しながら設計を進めていましたが、最終的な鉄骨量は2次部材、付帯鉄骨など、設計作業中は考慮できない部分が多くありました。
 
そこで、SS7のデータをすけるTON for Revitに取り込み、編集することで、比較的簡便に2次部材、付帯鉄骨などを追加することができ、概算資料ではありますが、精積算に近い鉄骨数量を算出することができるようになりました。
 
早い段階で、正確な鉄骨量および鉄骨図が作成できるようになったことで、鉄骨の精査にかけられる時間も増やすことができました。
 
また、これからの試みではありますが、より早い段階でフロントローディングに取り組めるようになると思われます。
 
これは、設計・工事全体を通して非常にメリットがあることと感じております(図-2各種構造図参照)。
 
最後に、どのBIMソフトもいまだ難しい状況ですが、今後の期待を込めて、双方向のデータのやり取りができるようになると、各段に作業効率・精度が上がると思いますので、よろしくお願いします。

図-2 各種構造図
図-2 各種構造図


図-2 各種構造図
図-2 各種構造図
図-2 各種構造図



 
 


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