設備工事見積書作成システム K-ESCORT
左から 技術本部 佐藤 隆 氏
副部長 三冨 輝彦 氏 執行役員技術本部長 林 幸一 氏 株式会社アサヒファシリティズは、竹中工務店グループの企業である。1969年(昭和44年)に朝日土地建物株式会社より不動産管理業務および損害保険代理業務を継承する形で朝日建物企業株式会社として設立された。2001年4月、現社名に改称、現在に至る。 導入システムの特徴
見積システムの構築
当社では、基幹システムを使用して、各支店の技術者がお客様への見積書を作成していましたが、会計処理を主目的とする基幹システムでは、見積書の表現性、作成効率およびコストマネジメント等が行き届かないような実状でした。また、竹中工務店グループの企業として、建設工事の請負業務も増えてきていました。そのような背景から、竹中工務店の自社積算・見積システムの開発も手掛け、また積算・見積パッケージを販売している会社として、協栄産業様の紹介を受けました。早速、見積システムのデモを見学し、打合せを重ね、見積書作成システム「K-ESCORT」を導入することになりました。導入の大きなポイントとしては、基本的な見積作成における機能はもちろん、今までのマスタをそのまま流用でき、歩掛の管理や設備工事特有の一式物の自動計算機能等、欲しかった機能が搭載されていたことでした。また自社特有の個別要望にも柔軟に答えていただけたことです。その後も、現場技術者がより使いやすく効率的に作業できるようにと、当社からの追加機能の要望も誠実に対応頂き大変満足しております。 ![]() 〈印刷書式設定(詳細)〉 建築工事内訳書標準書式に 準拠、見る人にやさしい手 書きに近い見積書の印刷が 可能。 社内管理用として数 量、単価、金額を複数並べ て印字する比較表も用意し ている。画面上でのプレ ビューはもちろん、直接印 刷、PDF出力、計算式を付加 したExcel出力も可能。
大型物件にも対応した見積システム
現在の各支店の部署では、担当者ごとに見積を作成することが多いですが、大型物件の場合、一つの物件を何人かで同時に分担しながら作業を行う場合もありますので、担当者間で物件データを共有しながら使用できる点が非常に便利です。建築の階層も大きく持てるのが強みですね。 発注先査定強化によるコストマネジメント
従来ですと、発注先(協力会社)業者に見積依頼しても、その内容や査定履歴が個人管理になってしまって「見える化」されていませんでした。K-ESCORTの導入により、協力会社からの見積データを、ExcelデータやCI-NETで簡単に取込みできるので、自社歩掛とマッチングさせて査定業務に活用しています。単価についても、自社のマスタや、積算実務マニュアル等社内で統一した管理ができるようになりました。 信頼のおけるシステム開発とサポート体制
K-ESCORTの運用を開始すると全国数百名の現場技術者が利用し始め、システムの操作方法や不明点等について、協栄産業様の「システムサポートセンター」が問い合わせ窓口としてすぐに対応していただき、非常に助かっています。リモート支援などアフターフォローのサポート体制も整っており、各現場の技術者が「システムサポートセンター」に連絡することで、さまざまな意見が集積することも助かります。このような対応は、技術本部として、現場から出た意見を今後のシステム改良に反映していく材料にもなるわけですから。協栄産業様の開発者、サポート担当など、それぞれの「顔が見えている」ことも助かっています。 今後の展望
今後は、お客様への「中長期保全計画書」の作成や提出の業務などにも本システムが連携させていけないかと考えております。他にも既存のタブレット、スマホを使った建物点検検査系のアプリとのシステム連携なども考えています。協栄産業様とは、今後も「顔の見える」パートナーとして、見積システムの改良改善を継続していきたいものと思っています。 |