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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

BIM/CIMを活用した高付加価値 設計手法を全事業所に展開

株式会社綜合技術コンサルタント

使用製品 鋼橋CIMモデリングシステム「BeCIM/MB」/コンクリート橋CIMモデリングシステム「BeCIM/CB」


株株式会社綜合技術コンサルタント
所在地:東京都江東区(本社)
設立:1967年10月
資本金:1億円
従業員数:165名
事業内容:建設技術コンサルティング業務
 
 
 
2017年に創業50年を迎えた株式会社綜合技術コンサルタント。道路や橋梁の計画と設計、環境調査や環境アセスメントなどを通じて、安全で快適な社会、魅力ある美しい国土づくりに貢献している。
近年はICTの進展に伴う社会資本整備の要請への変化に応えるため、2015年からBIM/CIM業務にも積極的に取り組み、「技術の確かさ」「お客さまへの対応の良さ」に定評のある「綜合ブランド」に磨きをかける。
全国支社、支店へのBIM/CIM展開を図る統括本部長 宋 華文氏とICT推進リーダー柴田朝康氏に話を伺った。
 
 

2010年から3D-CADの準備を開始

私たちは、汎用3D-CADが出始めた頃から導入の準備を進めてきました。3Dは2Dよりも難易度が高く全社に浸透させるまでに時間がかかる。早く着手しなければならないとの危機感があったからです。その当時の3D-CADはまだ成熟していなかったので、思うように進まず苦労しました。
 
その後、国土交通省からCIM推進が発表されましたが、CIMという枠組みをあまり意識せずに、お客さまに喜ばれるより良い設計成果を提供することを第一に、3次元化に取り組んできました。
 
日々、業務で蓄積された経験と技術が成果への新たな付加価値を生み、その先には「綜合CIM」のスタンダードとして確立されるであろうと考えていました。ただ、i-Constructionが提唱されたころから少し状況が変わってきたと思います。(宋氏)



 

CIM業務に取り組み感じる課題

私たちは、2015年からCIM業務に取り組む中で、BIM/CIMのメリットやデメリット、課題について身をもって経験してきました。現在は過渡期とも言われるようになりましたが、従来成果と3次元成果の両方を求められる状況が長く続くことは、やはり厳しい。BIM/CIMの目的を明確にして、実現するための手法を早く確立したい、という思いが強いです。設計成果が後工程で活用されるためには、多様な課題がある中でも、データフォーマットの整備、そして統一を最優先すべきであると感じています。(宋氏、柴田氏)
 
CIMに関しては、これまで協力会社さんの力を借りながらCIMに取り組んできました。最近では、モデル作成等のソフトウエアが徐々に増えてきたことや、社内の技術も蓄積されてきたこともあり、設計により決まる構造物の3Dモデル化までは社内で行い、活用に関するソフトウエアが確立していない部分については、外部に協力を求める方針としています。
 
国土交通省のロードマップでは、2025年から2023年に前倒しで全業務BIMCIM原則適用となっているので、会社としても少し焦っています。(柴田氏)



 

理想は設計作業と平行し3次元化されること

現時点では、残念ながら設計工程でのCIMによる効率化は大きくありません。フロントローディングという言葉があるように、やるべきことは増えている。この状況を解決し効率化するには、ソフトウエアの充実が必須です。通常は、設計が終わった後に汎用3D-CADでモデル化していますが、業務と平行して設計成果がそのまま3次元化されることが理想です。
 
BeCIM/MBはそれを実現するソフトウエアであることを知り、2018年に大阪支社で導入しました。
 
一般業務の設計協議や地元説明用などに活躍していますが、CIM業務では、平面線形を考慮したJSP※データを連動させ、詳細設計の初期モデルとしても活用しています。現状、高詳細度の構造物モデルの作成は、JIPテクノサイエンス社をはじめとするソフトベンダーにご協力いただいています。
 

会議風景

 

統合モデル1



 

モデル作成や協議資料の準備で圧倒的な時間短縮

以前に、単純桁を汎用3D-CADで作成したときは4日ほど時間がかかりました。ですが、このソフトウエアを使えば、JSPで検討が済んでいると、1〜2時間で上部工モデルが作成できます。これまで時間がかかっていた協議、説明用の資料の準備も大幅に削減できます。まさに、このソフトウエアがあるから、今CIMが進んでいる、といった状況です。
 
現在の使い方として機能的に満足していますが、今後は、JSPでも線形Z座標が入力できるようになると良いですね。お客さまには、できるだけしっかりとした外形形状を見ていただきたいので、縦桁やブラケットができるとうれしいです。鋼床版もできると活用が広がるのでできればお願いします。
 
先日紹介いただいた新製品のBeCIM/CBを使ってみました。鋼橋の技術者からは「JSPシリーズと同様に初めてでも分かりやすい。比較検討用にすぐにでも使えそうだ」、PC橋の技術者からは「PCNavi※の設計データを連動せずに一からデータを入力してみた。橋梁の外形形状を一気に作成できるので、設計計算よりも先にプロポーションから検討できるところが面白い」などの意見がありました。BeCIM/MBやCBに触れることで、課題が多いCIMが一気に身近に感じられるようになり、意識も変わったようです。CIMを推進する立場として、このようなソフトウエアがどんどん出てくると心強いです。
 

作業風景

 

統合モデル2

ソフトウエアが充実すると意識が変わる

先日紹介いただいた新製品のBeCIM/CBを使ってみました。鋼橋の技術者からは「JSPシリーズと同様に初めてでも分かりやすい。比較検討用にすぐにでも使えそうだ」、PC橋の技術者からは「PCNavi※の設計データを連動せずに一からデータを入力してみた。橋梁の外形形状を一気に作成できるので、設計計算よりも先にプロポーションから検討できるところが面白い」などの意見がありました。BeCIM/MBやCBに触れることで、課題が多いCIMが一気に身近に感じられるようになり、意識も変わったようです。CIMを推進する立場として、このようなソフトウエアがどんどん出てくると心強いです。
 

BeCIM/CB



 

ソフトウエアに期待すること

3Dモデルは作業量が膨大なので、自動化できれは効果が高いです。JSPやPC-Naviなどの設計ソフトウエアは、分かりやすく操作もしやすい。人材育成も進めていますが、慣れるまで時間がかかるので、JIPテクノサイエンス社には直感的な操作性の良いソフトウエアの開発を今後もお願いしたいです。
 
 

今後の展開

発注者、事務所により取り組み状況の差があるため、それに伴い、私たちの事業所の技術レベルにも差が生じています。まずは、各事業所にリーダーを設置し、BeCIM/MBなどのソフトウエアを導入しながら育成していく予定です。先ほどもお話した、設計により決まる構造物の3Dモデル整備までを全事業所で行えることが直近の目標です。
 
CIMは継続的な改善が必要です。全ての社員が参画する品質管理目標の達成とともにCIMも改善、活用することで「綜合ブランド」をステップアップさせていきたいと考えています。
 
最後になりますが、ソフトベンダーでありながらCIM業務に取り組まれているJIPテクノサイエンス社の技術に期待しているので、引き続きサポートをお願いしたいです。(宋氏)
 
 

※JSP、PC-NaviいずれもJIPテクノサイエンス製品で、鋼橋概略自動設計システム「JSP-1W/4W」、PC桁橋概略設計システム「PC-Navi」を指す
 
 


 



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