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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

積算+実行予算システム導入でヒューマンエラーを回避

株式会社久本組

土木工事積算システム「Gaia10」/見積・実行予算システム「BeingBudget」

株式会社久本組

工事部積算課 課長
森 賢剛 氏

 

所在地:大阪府大阪市
創業:1956年1月
資本金:4億7,040万円
従業員数:105人
事業内容:総合建設業
http://www.hisamotogumi.co.jp/
 
 
 
 

西の大都市「大阪市」を地盤とし、官公庁の売上高が9 割を占める株式会社 久本組は、多彩な技術の蓄積と、地道な努力を積み重ねることで着実に業績を伸ばしている。とりわけ重要性の高い公共工事の入札・積算対策や、受注後の利益確保に対する取り組みについて、システム導入効果等を中心に工事部積算課課長の森氏に聞いた。
 
 

「Gaia10」は一番完成度の高い積算ソフト

官庁割合(土木)が9割を占める同社にとって、精度の高い積算を追及することは、受注率を高めるためには不可欠だ。「官積は今、施工パッケージ型積算の導入により、昔に比べずいぶん楽にはなった。しかし、積算には地域特性、発注者ごとによる違いやクセがあることも事実で、いかにそういったトレンドを効率よく追っていけるかがポイント」だという。
 
「『Gaia10』にある豊富な情報量と、積算根拠検索機能等を生かし、当社では入札案件の事後検証も、基本は全案件で行っている。事後の開示資料と『Gaia10』で積算した結果を溜め込むことで、それがノウハウとなり“当たり始める(ハマリ始める)”」という森氏。
 
「積算ソフトにある情報の正確さや、地域的なトレンドを含めた情報量の多さ、そしてそれらをヒットさせる検索方法等は、他社メーカーのソフトも知っているが、やはり『Gaia10』が一番分かりやすく、非常に完成度の高い積算ソフトだ」という。
 
「基本的に官積を常時行う者は5名ほどだが、設計変更を含めて『Gaia10』を触れるのは20 名ほどいる。『Gaia10』は官積だけでなく、設計変更時に発注者と協議する上でも根拠となるデータとなるので、上手く活用している」とのこと。なお、同社の「Gaia10」は、インターネットプロテクト(ライセンス認証)を採用し、現場等の場所を問わず、ネット環境さえあれば、常に最新版をダウンロードして使用可能だ。
 
「Gaia10」の導入によりヒューマンエラーを回避、合わせてダブルチェックする体制と、事後検証からノウハウを蓄積して次の入札に挑む−。これこそが、同社の公共工事受注率アップにつながっている要因ではないだろうか。
 

積算根拠検索機能



 

低入札調査資料作成時にも威力を発揮

「当社が本社を置く大阪市発注工事では、ランク的に低入札調査対象工事が多い。ついこの前も、『Gaia10』で積算した工事3件で、総額25億ほどの受注につながった案件もそうだ。こうした案件の応札は、そもそも『Gaia10』がないと成り立たない。入札公告から1カ月足らずで、低入札調査の根拠となる資料を揃えなければならない。『Gaia10』でスピーディーに積算し、そのベース金額を指標に次々と協力業者、資材関係業者等と見積り合わせをしつつ、労務費や歩掛りの検証をしておかないと間に合わない。また、発注者がその価格で施工可能かどうかを判断するのも、基本は代価表の中身であり、最終的には『Gaia10』での積算内容と、見積り徴収等との価格整合性が取れないと認められない」という。
 
「Gaia10」では主要土木工種が、歩掛りの概念を持たない「施工パッケージ」に移行しても、積算単価を構成比から割り出した要素別の数量が拾え、ワンタッチで画面切替できる。また、従来の「積上げ方式」による積算データでの算出も可能なことから、参考歩掛りを標準としつつ、代価表内で数値変更等のシミュレーションが容易にできるのだ。
 
「公共積算をはじめとし、膨大な低入札資料の作成、設計変更業務など、『Gaia10』が活躍するシーンは多岐にわたる。いずれも一定の知識や経験が必要だが、若手の教育面に関しても昔と違い、標準積算の確立や『Gaia10』という教材が用意されており、とっつきやすい」と考える。
 
 

積算データの活用で実行予算作成もより効率化

同社では、「Gaia10」だけでなく、そのデータを有効活用できる実行予算システム「Being Budget」の導入に踏み切った。「従来は、独自のExcelシートで実行予算書を作成、管理していたが、作業の効率アップと社内での標準化を図るために導入を決めた。今までは、工種数の多いものはシートが複雑になり、計算ミス等のヒューマンエラーが発生していた」という。
 
「積算データ(落札)を読み込みベースとすることで、大きな抜け、モレが無くなる。また、代価表内の歩掛り編集や、自社単価(要素)への変換ができ、外注業者からの見積りデータを取り込めるので、工種ごとの外注先管理、注文管理ができる。実行予算データを蓄積することで、それほど経験のない者でも同じ工種の再利用等ができ、工事部全社員(40名)が共通フォーマットで正確な予算書が作成できるのも魅力」という森氏。
 
さらには、直工はもとより、官積で率分計上の共通仮設費・現場管理費については、必要項目をはじめとして“間接費テンプレート”を数種類活用。「作成者の主観性が入ってしまいがちな部分を明確にすることで、誰でも簡単に、システマチックに作業ができる」と考える。
 
  
「Gaia10」と「BeingBudget」の連携機能      注文管理機能


 

積算や実行予算システムの使い手も立派な「技術者」

「そもそも公共入札での積算業務は受注の要となり、その後の設計変更でも大きな金額が動くケースもあるため、これらを正確に把握し対応できる人、とりわけ今の時代はシステムを上手く活用できる人は、立派な技術者だといえる。でも世の中に設計や施工管理の技術士がいても、“積算士”という言葉自体存在しないのが不思議」という森氏。
 
実行予算作成も含め、「仕事でいかに利益を出すか」という重要なファクターとなり、最も上流に位置する積算業務を押さえることの重要性を認識している同社だからこそ、業績を伸ばし続けているのかも知れない。
 
  


 
 


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