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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

3D都市モデルデータがCIM活用を強力にバックアップ

日本工営株式会社

建設CAD版「3D都市モデルデータ」

日本工営株式会社


社会システム事業部 CIM推進センター
古川 裕也 氏

所在地:東京都千代田区
設立:1946年6月
資本金:約73億9,333万円
従業員数:4,336名 [連結]、1,936名[単独]
主な事業内容:開発および建設技術コンサルティング業務ならびに技術評価業務ほか


周辺住民に説明するためのプレゼンテーションなどに用いる3Dモデルには、計画モデル以外に周辺の地形や建物・構造物などを配置したいという需要が高い。
しかし一方で、精度の高いモデルデータの作成にはコストや時間がかかってしまうという課題がある。
日本工営株式会社は、これらの課題に対応するツールとして「3D都市モデルデータ」を試行した。
その有効性について、古川 裕也氏に話を伺った。


合意形成を得るのに有効

当社は2015年に「CIM推進センター」を設置し、業務の中にCIMを積極的に取り入れてきました。
今回、ゼンリンさんの「3D都市モデルデータ」を活用したのは、関係者への計画説明をより説得力のあるものにしたいという目的です。
計画の説明において、設計する構造物については、われわれがモデル化しますが、周辺環境をいかにリアルに見せることも非常に大きなポイントです。
設計対象物や周辺環境との位置関係が分かりやすく、何よりも「現実であり、ありのまま」を伝えることができます。
当然、計画に対する理解度を高めることができます。

実際に、「3D都市モデルデータ」を活用した計画説明では、設計する構造物と周辺環境をリアルに表現することができました。
関係者に大きなインパクトを与えたとともに、大変よく計画を理解していただきましたので、スムーズに合意形成につなげることができたと思います。
また、お客様との打合せ段階においても、「3D都市モデルデータ」を用いて提案をすることにより、評価点が上がったような印象を受けました。
またモデルデータを3DPDFに変換し、タブレットでもデータを確認できるようにすることで、発注者にも非常に訴求しやすかったですね。
ちなみに、「3D都市モデルデータ」では名所の「ランドマークタワー」や海の上には「船」も配置されていたので、このようなものも状況把握に役立ったものと思います。



多大な労力の削減ができた

都市部でのインフラ整備は、周辺環境への配慮に細心の注意を払う必要があります。
密集している建造物や鉄道、入りくんだ道路など実にさまざまなものがありますからね。v 周辺環境を3D化して見せることは関係者の理解を得るためにも効果的なことなのですが、さまざまな都市構造物を3D化するのは気が遠くなる作業です。

仮に担当者が1カ月から2カ月かけて作り上げても、その出来栄えはどうしてもラフなものになり、臨場感の伝わりづらいものとなってしまいます。
それに、私たちの仕事はあくまで設計する構造物そのもののモデルを作ること。
周辺環境のモデル化はどうしても「二の次」の作業になってしまい、そこに手間をかけることはできません。
広域になればなるほど多大な労力が必要になってきてしまいますしね。
加えて、3Dを制作できる人材も決して多くはありません。

ここで「3D都市モデルデータ」を活用できたのは、非常に良かったと思うし、コストパフォーマンスも優れていたと感 じています。
これであれば、すでに完成している詳細な3D都市データを用途に合わせてそのまま活用することができるので、大幅な労力の削減になりました。


3次元測量の試行で効率化効果を体感

「3D都市モデルデータ」の活用は、合意形成を得るための説明をバックアップするということ以外にも、「社内における業務効率向上に寄与する」という効果があったと思います。
計画や設計を行う段階では、もちろん実際に現地へ行って調査をするのですが、「確認漏れ」や「あらたに確認したい内容」が出てくれば、再度現地へ行かなければならない場合もあります。
しかし、ここで「3D都市モデルデータ」を参照すれば大まかな構造が把握でき、現地で確認する回数が少なくなる場合もあり、業務効率を向上させることにも役立っています。
現地が遠い場所では、「行って帰ってきて1日が終わってしまった」、ということも多々ありますからね。

また、社内の打合せの際に使用すれば、「正しい情報の共有」や「認識の統一化」がスムーズになります。
これによって意思疎通が円滑になり、理解の行き違いから発生する議論など、必要のないものを減らすことができたのではないかと感じています。



今後は設計に活用していきたい

今回、計画段階で大きな力になってくれた「3D都市モデルデータ」。
社内では、今後さらに設計において、これを活用していきたいという声があがっています。
特に都市部ではこれから更新工事の案件も多くなってくるのではないでしょうか。
新たなインフラ設備など、以前の施工時よりも複雑化している周辺環境を整理するためにも、ぜひ役立てていきたいですね。
そのためにも「3D都市モデルデータ」は常にブラッシュアップされて、設計に寄与できるものになることを期待しています。
また、今後の検討になると思いますが、維持管理を含めた業務の全工程に活用できるようになることを期待しています。


「広域3次元モデル」に寄せる期待

「広域3次元モデル」はゼンリンさんより10月に新たにリリースされた全国版の3次元モデルデータです。
現在、当社では都市部の計画において「3D都市モデルデータ」を活用していますが、今後はさらにこのようなデータを全国エリア で活用していきたいと考えています。
そしてこの希望を叶えてくれるのが「広域3次元モデル」であると認識しています。
業界最大手のゼンリンさんが今まで蓄積してきた2次元地図データを活用し、日本全国の建物・道路・河川、海などを地形上に配置し、3次元化されたということで、期待をしております。



3D都市モデルデータに計画したCIMモデルを配置





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