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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

見積業務の効率化を実現した積算・見積ソフト

岩田地崎建設株式会社

建築積算システムFKS・見積書作成システムKYOEI COMPASS

 岩田地崎建設は、平成19年に岩田建設と地崎工業が合併し、誕生した北海道最大手の総合建設会社である。また北海道から九州まで全国に拠点を持ち、従業員数700名を超える企業でもある。受注競争が激化する中、建築コストの算出に日頃携わっている、札幌本社 積算部の前村課長に話を伺った。

会社概要 岩田地崎建設株式会社
所在地:札幌市/資本金:20億円/従業員数:797人
主な事業内容:建築工事・土木工事
http://www.iwata-gr.co.jp/

積算部 佐々木主任・前村課長
積算部 左 佐々木主任/右 前村課長

システム導入の経緯

 旧岩田建設の積算・見積では、特に積算専用ソフトは使用せず、各積算担当者が各々の方法で行っており、業務の標準化が進まず、数量をまとめた際の、担当者毎の見積表現の違いなど、課題を抱えていた。また提出期間の短縮や厳しい競争の中で、より早く精度の高い積算を行い、見積書を作成する必要に迫られていた。そこで、業務の効率化とスピードアップを目的とした積算ソフトの導入検討を行うこととなり、以下の3点にテーマを絞り込み、数社の積算ソフトの比較検討を行った。
 まず最も重視したのが、今後使用していくソフトの使い勝手であった。各社のデモンストレーションを見学し、ソフト会社の話を聞くと、どの会社のソフトもよく見えてくるのであるが、やはり実際に使ってみなければわからないという意見が出たため、ソフトの貸出を受け、自分達の手でさわってみた。使い始めてみると、操作性はもちろんだが、機能的にもデモンストレーションの時とは大きく異なることに驚かされた。ネットワーク対応といっても、仕上表のタイムリーな共有や、同時編集作業で大きな差があり、導入メリットもソフトによって全く変わってしまうことにも気づかされた。
 次にポイントにしたのがソフト会社のサポート体制であった。どんなに良いソフトでもサポートがしっかりしていなければ、長い間継続して利用していくことはできない。特にバージョンアップなどの機能追加や、新しいOSへの対応、営業窓口、ソフト開発会社の将来性など、さまざまな点を考慮し検討を行った。
 そして最後は、価格とソフト内容のバランスであった。どんなに優れたソフトでも価格が高過ぎたり、逆に価格が安くてもソフトの内容が悪ければ採用できない。
 これらの3点を総合的に比較検討し最終的に選んだソフトが「建築積算システムFKS」と「見積書作成システムKYOEICOMPASS」(協栄産業)であった。また旧地崎工業でも社内検討を行った結果、同じソフトを採用しており、現在では全社で業務の効率化を進めている。

導入システムの特徴

RC数量積算システム FKS/RC

FKS RC 伏図入力画面
FKS RC 伏図入力画面(自由度の高い伏図入力)

伏図入力は積算用のCADエンジンを搭載しており、自由度も高く、変形した建物にも柔軟に対応し、誰にでも簡単に入力が行える。断面リストは鉄筋径を選択すると、材種を自動判断しセットしてくれるので、データ入力は最小限で済む。基礎伏図から自動で根切図を作成し、土工事積算を行うこともできる。鉄筋は、実長数量はもちろん、定尺換算した数量も算出できるので、鉄筋業者との打合わせに非常に助かっている。

仕上数量積算システム FKS/FN

FKS FN 数量差分表示
FKS FN 数量差分表示(設計変更前・後の差分を表示)
FKS FN部位別集計表編集画面  FKS FN仕上拾い入力画面
FKS FN 部位別集計表編集画面             FKS FN 仕上拾い入力画面
(設計変更に力を発揮する部位別集計編集)       (手拾い感覚の自由な入力形式)

 手拾い感覚の自由な入力形式なので、違和感なく使い始めることができた。建具積算では多くの建具形状や姿図マスターにより計算が自動化されとても便利である。
 最近の積算業務の中では設計変更の占める割合が増え、時間のかかる作業になっている。FKSは集計表を直接編集できる優れた機能があり、その問題を解決してくれた。
 部位別集計編集機能では、直接仕上名称や数量を変更でき、変更した内容は根拠となる元の拾いまで自動で修正される。これにより仕上拾いまで戻る必要がなく、大幅な時間短縮ができた。
 科目別集計編集機能では、材料名称の変更や並び替えが簡単に行え、見積書作成時間の大幅短縮が可能となった。
 また設計変更前・後の変動した数量差分もソフトが表示してくれVE提案に大きく役立っている。  予想した以上の導入効果があり、今では手放せない物になっている。

見積書作成システム KYOEI COMPASS

COMPASS内訳明細編集画面
COMPASS 内訳明細編集画面(見積書をイメージした編集画面)

 見積書をそのままのイメージした編集画面が用意されており、8階層まで対応している。1つの材料に対し数量・単価・金額が3つまで設定可能で、提出用・社内用の使い分けはもちろん、掛け率によるシミュレーション機能も付いているので便利である。
 操作はExcelなどの表計算ソフトに近く、非常にシンプルで誰でも簡単に使いこなすことができる。コピーはもちろん貼付け、挿入などで計算式が壊れたり、印刷がずれてしまうということもなく安心して利用することができる。
 FKSで拾った、さまざまな集計パターンのデータを、そのまま取り込み、提出先の要望に合わせた見積書を作成することができる。Excel入出力機能があるので他部門や協力会社とのデータのやり取りも簡単に行うことができ、当社の予算システムへも連動できるようにもなっている。

最後に


 積算ソフトを導入して数年が経ち、導入以前と比べ、大幅な業務の効率化と省力化を実現することができた。当初は業務の標準化や、拾い時間の短縮をメインで考えていたが、実際に運用してみると時間短縮はもちろん、設計変更やVE提案の作成にも大きな力を発揮してくれている。多くの積算事務所でも採用されているソフトなので、外注積算を利用する時は、COMPASSでの見積データの受取りはもちろん、FKSの積算データの受取りも可能になった。
 導入時に重視したサポートに関しても、建築積算とコンピュータの両方の知識を持った専任技術者がわかりやすく親切に対応してくれるので、いつも安心して利用している。バージョンアップも定期的に行われ、今後もさらなる機能追加など便利になることを期待している。


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