建設ITガイド

トップ >> 成功事例集 >> お客さまの想像力をかきたてる提案を実現する
成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

お客さまの想像力をかきたてる提案を実現する

株式会社 日建設計

3D都市モデルデータ

株式会社 日建設計

左から
設計部門 3Dセンター室
西 勇 氏
設計部門 DDL室長代理
角田 大輔 氏
 

 
所在地:東京都千代田区
創業:1900年6月
資本金:4億6,000万円
従業員数:2,548名[連結]、1,827名[単独](2017年4月1日現在)
主な事業内容:建築の企画・設計監理、都市・地域計画およびこれらに関連する調査・ 企画コンサルタント業務
 
 
 
株式会社 日建設計では、設計部門に「3Dセンター室」と「DDL(デジタルデザインラボ)室」を設置し、顧客に対する提案や自社内での企画・設計に3Dデータを活用する手法を研究し全社に推進を行っている。2017年より導入を開始した「3D都市モデルデータ」はここでどのような活用メリットを発揮しているのか。同社が考える将来的な都市づくり計画のビジョンも含め、3Dセンター室の西氏とDDL室長代理の角田氏に話を伺った。
 
 

信頼性を感じさせ、合意を得るための提案に有効

 
当社の設計部門「3Dセンター室」と「DDL(デジタルデザインラボ)室)」では、2017年からゼンリンの「3D都市モデルデータ」、「広域3次元モデルデータ」、「道路地図および一軒一軒の建物形状の含まれる市街地図データ」を導入し、全社的な活用を推進しています。1年間で約30プロジェクトにおいて活用しています。3D都市モデルデータを使った提案はお客さまに信頼性と説得力を感じさせるため、主に設計の初期段階でのプラン検討やお客様への提案における合意形成に有効であると思います。こちらを活用しての提案先は学校やマンション、オフィスビルなどの建物用途、また、規模もさまざまです。日照シミュレーションを可視化したり、制作したデータを3Dプリンターで出力するということもありますね。
 
導入の経緯は、もともとゼンリンの住宅地図帳を使っていましたが、そこに3Dもあるとのことで、「これは活用できる」と思ったためです。当社の仕事の場合、都市、建物等の地理情報がきちんと更新され、その精度が高いことが大切ですが、そういう意味でも問題ないと判断しました。現在は主に東京23区内における提案に活用していますが、今後は使用頻度を高めていくとともに、名古屋や九州地区での提案にも導入していきたいと考えています。
 
 

操作性が良く、作業時間の短縮にも効果的

 
「3D都市モデルデータ」を活用してみると、使いやすさという意味においては、よく工夫されていると感じました。データの精度が高く、マテリアルが広域にそろっている。データ上の建物一個一個を加工できるのも特徴です。現在の建物データを入れ替えることもでき、建て替えに関する提案はかなりやりやすくなりました。作業の手間に関しても、今まで2次元の地図から敷地周辺の3Dデータを作っていましたが、3Dのデータがすでにあればこの必要はありません。1週間かかっていた作業が1、2日で終わるのですから、これは大きな時間短縮につながります。操作性という意味でも、データの取り込みも容易で感覚的な操作ができるので、こちらも作業の効率化に一役買っていると思います。
 
 

道路地図および市街地図データとの組み合わせで「ソフト面」での訴求力も強化

 
当社では「3D都市モデルデータ」と「道路地図および市街地図データ」を組み合わせて提案に生かすケースもあります。道路地図および市街地図データが保有する情報には建物の種類や、商業ビルであればテナント情報等がありますので、こちらと3Dデータを組み合わせることで、より実情に即した提案ができると考えています。建築物を活用する人は、どのような活用をするのか。ハード面のみならず、ソフト面からも訴求をすることができるようになるのです。
 

 
 
また、提案内容は、フェーズや求められるものによってさまざまです。建築物として対象エリア全体におけるバランスや配置をみたい場合や、建築物の周辺環境との関わりを重視した表現にする場合もあります。特に、周辺環境との兼ね合いは重視されるものです。お客さまの求める内容に応じて地図データの情報を重ね合わせ、「そこにいる人にどのような影響を及ぼすのか」というシミュレーションを可視化する。これにより、当社ではお客さまに「気づき」を得てもらえるような提案をすることもできていくと考えています。
 
 

よりムダのない、魅力的な都市計画にも活用していきたい

 
「3Dセンター室」とともにデジタルデザインの活用を推進している「DDL室」は、より高度にデータを活用する方法を研究している部署ですが、ここでは将来的な都市計画のための活用方法を考えています。昨今ではさまざまなものがデータ化されていますが、こと建築物についていえば、実は詳細なデータベースがないというのが実情です。現在、建築物の情報は都市のブラックボックスになっているのです。当社が関わってきた建築物は相当数にのぼり、これらのデータを蓄積してきています。しかし、現状ではこのストックデータが「個」として扱われているので、これらを「群」として捉えることができると都市を俯瞰的な視点で見ることができ、効率的でムダのない都市計画を立てることができるのではないかと思います。先日、当社が開催した建築情報の都市的な利用の可能性を示す展示では、行政の方も興味を強く持たれているようでした。この蓄積された建築情報を全社共有することにより、一棟一棟の建築物の設計の際にも、個別プロジェクトごとに周辺環境を調査するといった手間が削減されることでしょう。
 
そしてそのためには、建築情報と地理情報を重ね合わせていく仕組みが必要です。これを将来構築していくという面でも、ゼンリンの地図情報を今後も活用していきたいと考えています。
 

道路地図及び市街地図データのGIS活用イメージ

 

建築情報と地理情報を重ね合わせた多様な利用と可視化したイメージ

 

ゼンリンの3Dデータと建築物のモデルを使用して、日照シミュレーションを行い、      それにより発生するエネルギー量を可視化したイメージ

 
 



新製品ニュース

測量CADシステム『TREND-ONE』トプコン社製3D点群処理ソフトウェア「MAGNET Collage」との連携機能の提供を開始


建設ITガイド 電子書籍 2018版
建設ITガイド2018のご購入はこちら
サイト内検索

掲載メーカー様ログインページ


おすすめ新着記事

 



  掲載をご希望の方へ


  土木・建築資材・工法カタログ請求サイト

  けんせつPlaza

  住まいの建材.com

  BookけんせつPlaza

  建設マネジメント技術

  一般財団法人 経済調査会