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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

アプリが現場作業員をテクニカルスタッフに変えた!次世代の現場はどこでも面管理へ

睦建設株式会社

快測ナビ Std

睦建設株式会社

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現場マネージャー 三平 氏(左)
テクニカルスタッフ 原田 氏(中)、松本 氏(右)

所在地:千葉県館山市
設立:1973年10月
資本金:2,000万円
事業内容:土木、とび・土工、舗装、造園、水道施設、しゅんせつ、管


最新のICT技術を導入し、さらなる業務効率化を実践して帰宅時間18時を実現している、睦建設株式会社。
「快測ナビ Std」の活用方法などについて、専務取締役 石井氏と現場マネージャー 三平氏、テクニカルスタッフ 原田氏、松本氏に話を伺った。


石井氏と建設システムの融合から誕生した「快測ナビ Std」

2014年に発売されたトプコン社製の「杭ナビ(LN-100)」のスピード(更新レート)は、今までにない20Hzという従来の4倍のスピードを実現しました。
これは、従来の位置出しに対するストレスを解消するレスポンスが実現する計測ツールだと感じました。
つまり、この機器とどこでもリアルタイムに3次元の位置出しができるアプリがあれば、テクニカルスタッフ(現場作業員)でも簡単に使える現場計測ツールになると確信しました。

そこで、建設システムさんにアプリについて相談しました。
建設システムさんの開発者の方も私と同じことを感じていてくれて、長年の夢への実現に大きな希望が持てました。
これが、いままでにない画期的なAndroidアプリ「快測ナビ」の始まりですね。(専務取締役 石井氏)


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専務取締役 石井氏


テクニカルスタッフに使わせる、現場マネージャーの不安も払拭

もちろん最初は、テクニカルスタッフに3次元データと「杭ナビ」の両方を使わせることに不安がありました。
しかし、実際に作業をしてもらって、別のトータルステーションでチェックを入れてデータを照らし合わせたところ、問題のない作業精度であったため、すぐに不安が安心に変わりました。

また、当社のテクニカルスタッフなら「杭ナビ」と「快測ナビ」を使って、1〜2人でスマート施工が十分できると思いました。
そうなれば、テクニカルスタッフの作業効率化と自分たち(現場マネージャー)の作業省力化に大きく貢献できるシステムだと認識しました。(現場マネージャー 三平氏)


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「杭ナビ(LN-100)」と「快測ナビ Std」


便利で手放せなくなった「快測ナビ Std」

今までの現場作業の不安要素は、丁張りと丁張りの間の設置作業です。
水糸を頼りに、直線であればそれほどプレッシャーを感じませんが、カーブ中の設置、特にクロソイドカーブ中になると途端に不安になります。
その際にはいつも現場マネージャーに確認していました。

しかし「快測ナビ」を導入してからは、ある程度の目安として丁張りが設置されていれば、自信を持って自分たちで丁張り間の作業ができています。
今では、水糸がかえって邪魔なものになっているくらいです。
ソフトの操作も触る前は難しそうという印象で不安でしたが、使い方を聞きながら一緒に半日程作業することですぐに慣れました。

それ以外に器械設置にも不安はありましたが、「杭ナビ」は、ただ置いて電源ボタンを押すだけで自動で整準が完了します。
あとは、普段の作業通りに任意点設置をするだけなので簡単に設置できました。(テクニカルスタッフ 原田氏)

これまでは、正確に通りを出すには現場マネージャーに見てもらわないといけませんでした。
そのため、現場マネージャーが不在の場合、作業は止まってしまいます。
それが今では「どこでもナビ」機能のおかげで、出来上がるイメージや数値などの知りたい情報が直感的に分かり、安心して位置出しができるようになりました。(テクニカルスタッフ 松本氏)

画面も見やすくてすごく良いと思います。
行きたい位置を簡単に選べて、ナビゲーション通りにいけばいいという点がとても分かりやすいです。
正直、自分たちがこういう機器を使って作業するとは夢にも思いませんでした。
便利で手放せないので、なくなったら困る必須なツールです。(テクニカルスタッフ 原田氏)


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「快測ナビ Std」どこでもナビ機能


現場の効率化に一役買っている

作業にもよりますが、例えば排水溝や擁壁の構造物の土工掘削であれば、極端な話、丁張りが何もなくても指示が出せます。
「どこでもナビ」機能で、まずは大まかなラインをマーキングすることで、重機オペレータはラインを確認しながら掘削できます。
また、掘削中もリアルタイムに床付けなどの高さを「今、何セン上だよ」「掘削位置は、ここだよ」と教えられます。
今後は、もっといろいろな場面で応用ができるのではないかと思うとワクワクします。

作業をテクニカルスタッフに任せることで、空いた時間を他の仕事に回せるので、現場の効率がどんどん良くなりますね。(現場マネージャー 三平氏))


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「快測ナビ Std」を使用した位置出し


作業したスタッフではなく、会社が責任を取る体制づくり

作業者であるテクニカルスタッフに責任を負わせることはありません。
3次元設計データを確実に作成し、現場では現場マネージャーが責任を持ち、最終の責任は会社にあるという組織をちゃんと作っています。
使わせているのはわれわれですから、しっかり経営層で責任を取ります。

それに、失敗もあった方がいいと思っています。
作業もデータも信頼しきってしまうとちょっとした間違いや変化に気付かず、後で大変なことになりかねない。
お互いのことを思いやる前提でいうと、確認という作業は必須です。
その確認作業で気付けることもたくさんあり、経験にもなります。

結局、誰でも楽をしたいし(効率化)、良いものを作りたいので(高品質)、そのための必須ツールだと認識しています。(専務取締役 石井氏)


「快測ナビ Std」を安心して使うためのデータ作成

データ作成には、「SiTECH 3D」を使っています。
3次元設計データを簡単かつ効率的に作成できる機能が満載です。
施工段階に応じて、いかに施工データとして、短時間で準備できるかがカギとなっています。
特に照査機能に関してはとても心強いです。
線形のチェック、縦断のチェック、横断形状のチェック、最終的に3次元データと平面図との重ね合わせのチェックなど、作成作業を十分に考慮した機能があります。

施工管理の効率化と高い品質を実現するスマート施工には3次元設計データの確実なデータ作成とチェックが必要です。
そうなってくると確実なデータを作成できる「SiTECH 3D」は外せない。
そして「SiTECH 3D」がなければ、「杭ナビ」も買ってないだろうし、「快測ナビ」の良さも分からないでしょう。
この3つはセットで使うことで最大の効果を発揮しますね。(専務取締役 石井氏)






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