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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

5年ごとの買い直しが不要でコストを大幅削減。現場の声が反映される仕組みで満足度が上昇。

高木建設株式会社

土木積算システム「ゴールデンリバー」

高木建設株式会社

左から
代表取締役専務 睫 春光 氏
営業部 主任  池田 友和 氏
 

 
所在地:長野県長野市
創業:1934年9月
資本金:9,200万円
従業員数:82名
事業内容:土木・建築業
http://www.takagi-kk.co.jp/
 
 
 
高木建設株式会社は、会社設立が昭和初期にさかのぼる長い伝統を誇り、当初は木材業も営んでいた。現在は、道路改良・砂防堰堤・上下水道管等埋設・河川などの土木工事をはじめ、公共・民間の建築工事、さらに古民家再生にも実績を上げている。「ゴールデンリバー」の導入は、2012年4月。積算ソフトは5年でシステムを更新するのが一般的だが、その5年を経過した昨年時点でも更新費用は発生していない。実は、それが導入の決め手の一つだった。
 
 

高額なバージョンアップ費用が不要

 
5年前に新たな土木積算ソフトの導入を検討し始めた際、高木建設株式会社では数名が同種のソフトを使っていた。より全社的に使用拡大を図ろうとしたとき、採用を後押ししたのは、コスト・機能両面の課題を払拭するその特長であった。
 
同社代表取締役専務を務める睫攴娶氏は、5年ごとのバージョンアップに多額の費用が掛かるソフトの常識に懸念を抱いていた。これに対し「ゴールデンリバー」は、5年ごとの更新がなく年度ごとのデータサポート費用のみで、その中にプログラムのバージョンアップ費も含まれており、もちろん再契約費なども掛からない。計算してみると、5年間のトータルコストが約4分の1になることが分かった。この点が導入の突破口となったが、公共工事の受注に直結するソフトであるため操作性やスピードも重要な選択基準だった。
 
操作のしやすさについては、導入前に十分に納得のいくトライアルが行われた。営業部の池田友和氏は「操作性に不安はなく、操作を覚えてしまえば、あとは実際に積算を重ねて慣れるだけだと思いました」と当時の状況を振り返る。実際に睫攣瓩癲崙各時に説明を受けて以降、特に問題なく使いこなしてきました。途中入社で前職が管理職のため土木積算ソフトを初めて使った60代の社員も難なく操作しています」と、その直感的な操作性の良さを語る。
 
「処理速度は、当初から全く気にならないほど問題なかった」(睫攣瓠法このようにスピードの面でも好感触が得られたのは、同じ積算機能を扱うにも1回でもクリック数を減らすなどの地道な対応が生きているからだ。ちなみに3年の開発期間をかけ全面リニューアルした最新の「ゴールデンリバー」では、同じ機能でファイルの容量を10分の1に抑えている。その分、処理スピードは大幅にアップし、最新版を初めて試す企業では「速いと感じさせるためにプレゼン専用のソフトを使っているのでは?」という質問が出るほどで、そう思わせてしまう高レベルの処理速度を実現している。
 

 
使用単価・地区や年度、各種端数や丸めなどを発注者ごとに設定可能。
設定後は発注者を選択するだけで設計書に適した環境が自動的に読み込まれる
 
 

リモートサポートで、疑問はすぐ解決

 
使いこなす際に操作手順に戸惑うことは、どんなソフトウェアにもあるが、「ゴールデンリバー」の場合、その点はインターネット回線を利用して操作画面を共有できるリモートサポートが補う。
 
睫攣瓩蓮岼譴弔療斂攅事が二つの電子設計書に分かれ、その内の一つがさらに5本に分割された案件がありました。これらの合算方法が分からず、すぐに電話しました。お互いに同じ画面を見ながら話せるので疑問が解決するのは早いです。また、待たされることなく1回でつながるのでストレスなく積算業務ができています」と、リモートサポートの効果を話す。問い合わせに対応する専門スタッフの豊富な知識に加え、何よりリモートサポートにより対話時間も削減され、より効率的な対応につながっている。
 
「PDF形式・Excel形式の電子設計書を直接取り込んで積算できる点も高評価の理由ですね」と池田氏。費目・工種・数量はもちろん代価番号までも読み込め、入力画面と電子設計書画面を連動して表示するので積算しやすい。池田氏は「細かな設計条件も自動で判別してくれるので、『ゴールデンリバー』に任せてしまいたくなるほど信頼しています」と語る。PDFもExcelも見慣れた形式だが、暗号化やフォントが埋め込まれていないなどの原因で取り込めない事態も生じたが、その都度、サポート窓口にオーダーすることで早期にソフトに反映する関係が構築されており、現在は取り込めない電子設計書はほとんどない。実は、この電子設計書の直接取り込みも、ユーザーの声を持ち帰って開発者に伝えることで製品に搭載することになった経緯がある。
 

 
電子設計書(PDF、Excel)をそのまま取り込むことができ、入力する際の画面とも連動できるため、積算効率は格段に高まる
 
 

 
作成中の設計書の行をクリックすると、元の電子設計書の該当箇所を表示するため照合作業が軽減され、正確性も格段にアップする
 
 

 
直感的で覚えやすい操作性と他ソフトにはない処理速度を実現し、初心者でも操作の飲み込みが早い
 
 

ユーザーと開発側の協調が生む進化

 
このように「ゴールデンリバー」は、ユーザーと開発者の協同作業で利便性を高めてきたともいえる。従って両者のコミュニケーションの密度も高い。例えば睫攣瓩蓮峩┣颪硫餽腓埜からの情報提供があった場合は『こんな動きがあるが対応できているのか』と伝えることがあります」と、その二人三脚ぶりを語る。土木・建築業者しか入手できない情報が開発側にいち早く伝わることで、結果的にソフトに反映されれば利用する側にとっての価値も高まる。これもランニングコストにバージョンアップ費用が含まれたシステムだからこそできる連携である。土木工事積算標準単価の改訂時にも、いち早く反映する努力も続けられている。
 
また現在、高木建設では営業部・土木部・高府営業所の3カ所においてLAN環境で「ゴールデンリバー」を活用している。各所において複数台のパソコンで使え、誰もがいつでも積算が行えることを実現できたことが組織全体にとっての価値を高めている要因だ。
 
「ゴールデンリバー」の機能と柔軟な対応は土木積算の効率化を一気に進めたが、現在抱えている課題を両氏に訊ねた。すると「改善点はないですね。満足しています」という答えが返ってきた。「疑問はリモートサポートで解消でき、課題はその都度、伝えて反映される」のがその理由とか。あえて訊ねると睫攣瓩蓮崕蕕瓩道箸工事設計単価表も自動積算できれば」と希望を述べたが、そのためにはAIの導入も視野に入る。それも含めて、良好な協調関係が今後も継続的な進化を実現していきそうだ。
 

 
LAN環境が構築されていれば、複数のパソコンで「ゴールデンリバー」の使用が可能(オプション)。電子設計書データも共有できる
 
 
 

 
リモート操作で専門スタッフがPC画面を直接操作しながら積算環境や各種設定をサポートする
 
 



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