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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

「何かおもしろいことを…」から始まったBIMへの挑戦

共立建設株式会社

ARCHICAD

共立建設株式会社

左から
技術企画本部 副本部長 技術部長 三好 正和 氏
技術企画本部 企画設計部 次長  竹内 芳乃 氏
技術企画本部 技術部 課長    米倉 正剛 氏
技術企画本部 技術部       伊東 瑠那 氏
 

 
所在地:東京都渋谷区
設立:1956年8月
資本金:10億円
従業員数:512名(2017年3月末現在)
主な事業内容:建築、土木並びに附帯設備工事、
建築物及び附帯設備の修繕・保守ほか
URL:http://www.kyoritsu-con.co.jp/
 
 
 
社長の一言からBIMの取り組みを開始した共立建設株式会社。当初は3Dプリンターで模型を作成するためのBIM導入だったが、ARCHICADの導入を機に、「やりたいこと」が「できること」に変わっていった。現在ではARCHICADを導入したことにより、スマートフォンやタブレットを使って現場でもBIMが積極的に使われている。同社では人材育成も独自で行い「共立BIM」の確立を目指している。
 
 

BIMへの取り組みのきっかけ

 
弊社共立建設は、BIMへの取り組みを始めて3年目になる。きっかけは社長の一言から始まった。
 
「何かおもしろいことをしよう!」
 
そこで興味を持ったのは3Dプリンターでの模型作成(図-1)。
 

図-1 3Dプリンターで作成された模型

 
しかし、3Dプリンターの活用を模索するうち、自分たちの思い通りのモノをプリントするには「3次元のデータが必要」と、たどり着いたのが“BIMソフト”だった。
 
ここから共立建設のBIMへの取り組みがスタートすることになる。
 
 

タネまきから発芽

 
―ゼロからのスタート―
 
BIMを始めるに当たって調査の結果から、操作の容易性や施工への活用を考慮し、他社BIMソフトを導入することになる。初期設定部品で簡単に入力でき、BIM入門版としてとても使いやすかったが、次第に細かい納まりの変更やグラフィックに物足りなさを感じるようになってきた。これをきっかけにグラフィソフト社の「ARCHICAD」の導入を検討したが、操作習熟には時間が必要と思われ、ためらっていたところに、大学で4年間ARCHICADを学んできた新入社員が当部門に配属されたのである。
 
 
― やりたいことをできることに ―
 
すぐにARCHICADを導入し、本格的なBIM活用がスタートした。
 
ARCHICADのエキスパートが1人入ったことにより、BIM活用を進めていく中で、「こんな使い方をしたい」との思いがどんどん発展し、一つ一つの「やりたいこと」を「できること」に変えていけたことで、社内でのBIMの取り組みは加速した。
 
 
― BIMxの活用 ―
 
初めに建物全体のモデリングとRC造の配筋検討に着手した。
 
全体のモデルを作成することで、施工中の建物の完成像を目で見ることができるので、若手社員でも複雑な建物形状を理解することができるようになる。
 
また、最近では高層建物でもRC造での建設が可能となったため、その分鉄筋が太くなり、納まりが煩雑で確認申請は通ったものの「どうやって鉄筋を組むの?」という事例が相次いだ。そこで配筋検討を3次元のBIMで行うこととした(図-2)。
 

 
 

 
 

 
図-2 配筋検討
 
 
平面だけではなく立体的な検討を行い、事前に納まりの確認をすることができるようになった。しかし、できることは分かったものの、現場で活用してもらうにはどのようにすれば良いのか、新たな課題が現れることとなる。
 
そこで、とても役に立ったのがビューアーソフトである「BIMx」だ(図-3)。
 

図-3 iPadでの配筋納まり確認

 
現在社内では、配筋検査システムを使用する目的で、現場にiPhone・iPadが支給されている。モデルさえ作っておけば無料ソフトのBIMxを使用することで、現場でもスムーズにモデルを見ることが可能となる。また、BIMのモデル現場ではBIMx Proを使用し部材間の計測等を行うことで、定例などの打合せにも活用でき、現場でのBIM活用推進の確かな手
応えを感じた。
 
「現場でも使える!」
 
ここから全支店への展開が始まった。
 
 

芽からつぼみへ

 
― 全社展開・集合研修の実施 ―
 
実現場にて試験的にBIM活用を行った後、全社的にBIMへの取り組みを実施するために集合研修を実施することになる。
 
BIMの基礎からソフトの操作までBIMを扱うに当たって必要な知識の研修を行い、社員のBIMに対するハードルを低くできるよう取り組み始めた(図-4)。
 

図-4 集合研修実施風景

 
― 新入社員教育への活用 ―
 
新入社員には、建物の造られる過程や柱・梁の関係性を3次元で見せることによって、建物の全体構成の理解が深まる。新入社員の頃からBIMのモデルに触れさせることで数年後、現場管理等をする際にBIMの導入が行いやすくなるよう教育も開始した。
 
 

開花

 
― 今後の活用・目指すは ―
 
現段階ではBIMの取り組み現場は数少ないが、将来的には全現場でBIM活用を展開していくことを考えている。
 
今後は、集合研修などを通じて実際の現場でのメリット・デメリットを共有し、より良いBIMの使い方を会社として築き上げていく予定だ。中堅施工会社ならではの使い方で「ARCHICAD」を中心とした「共立BIM」の確立を目指す(図-5)
 

図-5 モデルを使用した現場打合せ

 
 



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