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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

1ヵ月かかったTS出来形計算がわずか半日で解決

唐津土建工業株式会社

SiTECH 3D

会社概要唐津土建工業株式会社
所在地:佐賀県唐津市
設立:大正3年
資本金:4,500万円/従業員数:106名
事業内容:土木工事、建築工事、舗装工事、造園工事、上下水道工事など



土木部部長
伊藤 俊徳 氏
佐賀県唐津市にて大正3年に創業し、2014年に百周年を迎える唐津土建工業(株)。変化する公共工事の新しい取り組みや仕組みに対して機敏に対応を行っている。今回は、TS出来形計算に苦労している際に導入した『SiTECH 3D』について、土木部 部長の伊藤氏と工事主任の宮崎氏にお話を伺った。



理解を深め、勝つための努力を


電子納品、品確法、総合評価、TS出来形と建設業界において次々に新たな取り組みが推進されている。創業100年を迎え、多数の実績や経験を持つ同社においてもその対応は必須である。
「いろいろな仕組みや技術の変化によって業界の流れとしては良い方向に向かっていると思います。ただ苦労はありますよね。
入社して数年経ってワープロが普及し、またしばらくしてパソコンに変わった。時代の変化もそうですが、建設業界も仕組みや新たな技術がどんどん進んでいる。品確法や総合評価もその一つですが、会社の評価・配置する技術者の評価・施工した工事の評価とさまざまな角度から評価を受け、その中で評価点が高い会社が受注できますから、まずは仕組みをきっちりと理解する。それができないと受注できないので、十分に理解した上で取り組むことが重要ですね。」(伊藤氏)
ただ取り組むだけでなく、その一歩先を見据えた取り組みを行う。そして何より現場での情報共有を怠らない。こういった姿勢が、同社の大きな強みだ。


SiTECHメイン画面

複雑なTS出来形用3次元設計データ作成が短時間で簡単に

同社はTS出来形にも積極的に取り組みを行っている。ただし、TS出来形用3次元データの作成は複雑で難しい。それを解決したのが『SiTECH 3D』だった。

「うちの会社では毎日日報を出させているのですが、日報の業務報告に繰り返し”3次元設計データ作成・編集“と書かれている時期がありました。しばらく様子を見ていましたが、見兼ねてもう少し効率良くできないのかと尋ねました。するとややこしいと言う。本線やランプ、側道など複数路線の3次元設計データ作成作業が複雑だと。結局、4路線計算するのに1ヵ月近くかかりましたよ。そんな状況のときに、展示会で『SiTECH 3D』を見ました。詳細を聞くと、ちょうど現状の問題点を解決できると。すぐに導入を決めました」(伊藤氏)

「実際に使ってみたら、1路線3時間、半日で4路線の作業が完了しましたよ。操作を覚えればもっと早く終わると思います。あとは、複数路線あっても作成はもちろん管理も楽になり、イメージがすごくわかりやすくなりましたね」(宮崎氏)


サポート風景

信用できなかった図面が信用できるように

「今まで使っていたソフトも3Dに対応できるんですが、自分で入力しなくてはいけない。図面からも測点を拾うことはできますが、図面をあまり信用していなかったのでずっと手入力をしていました。『SiTECH 3D』は図面から取得した数値と図面上の数値が画面上で比較できるので安心です。手入力しない分、簡単に短時間で計算も3Dの作成もできるのが大きな魅力ですね」(宮崎氏)

効率化を図り、新たな取り組みに挑戦

同社の基本姿勢は工期内に良い品質のものを作る、いろいろな手段を使ってできるだけ無駄を省いて効率化を図るということだ。

「効率化を図ることで、時間を作れる。その空いた時間を利用して他の取り組みができるということです」(伊藤氏)

このように、同社は『SiTECH 3D』を使って効率化を図り、さらには品確法や新技術を見据えた取り組みにも積極的に対応している。

今後は発注者や地域住民の説明資料に活用

最後に今後の展望を語ってくれた。


土木部工事主任
宮崎洋一氏
「今、3Dになったものをよりイメージしやすいようにモデルを作成しています。現在の地域住民用の説明資料は紙で出力したもので行うので、2次元で平面的なものになってしまいます。私達には現場のイメージが浮かんでも、住民の方は浮かばない。もしこれが動画のようになって地形や隣接した家などを入れることができれば、イメージとして簡単に伝わるので説明も楽になります。また、住民の方にもより納得していただけるのではないかと思います」(宮崎氏)

「TS出来形管理という観点で見ると測点の管理だけなのですが、いいものを作るとなると全体のイメージがきっちりあるほうが数段いい。発注者向けの説明でも利用すれば、お互いの認識のズレも解消されてより良い仕事ができるのではないかと思います」(伊藤氏)

「現状の『SiTECH 3D』は、変化点部分が不自然な形状になることがあります。今後、変化点のデータを簡単に作れる機能が搭載されるとより使いやすいものになりますね。今後のバージョンアップにも期待しています」(宮崎氏)






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