建設ITガイド

トップ >> 成功事例集 >> 3次元CADの活用で土木施工を改革
成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

3次元CADの活用で土木施工を改革

西松建設株式会社

AutoCAD Civil 3D


会社概要 西松建設株式会社
所在地:東京都港区
設立:1937年9月(創業1874年)
資本金:235億円
従業員数:3,327人(2010年3月末現在)

係長 西牧 晋志 氏 所長 西田 浩輔 氏 機電主任 池ノ内 烈 氏 大規模な公共工事が大幅に減少し、土木施工の合理化が求められている中、西松建設(株)では、3次元CADの活用を施工改革の大きな柱として位置付けている。とりわけ、施工そのものの機械化を推進していることに伴って、施工計画の前提となる測量データの取得、施工過程で得られる土量データなどの管理、さらに工事の進捗状況や竣工予想イメージを示した3次元CGの作成など、さまざまな業務で3次元CADの活用を目指している。
※掲載している部署名および役職名は当時のものです。

左から 西松建設株式会社 技術管理部 技術管理課
係長 西牧 晋志 氏
西松・梅林・梅高特定建設 工事共同企業体 久木野尾ダム出張所(西松建設)
所長 西田 浩輔 氏
西松・梅林・梅高特定建設 工事共同企業体 久木野尾ダム出張所(西松建設)
機電主任 池ノ内 烈 氏

機械化が進む施工現場が3次元CAD導入を牽引

 西松建設が最初に3次元CADを導入したのは2002年のこと。当時同社では、大型商業施設、住宅団地建設などの土地区画整理事業に伴う宅地造成工事を受注し、3次元CADを利用して工事の竣工までのプロセスを示した3次元CGを作成し、分かりやすいプレゼンテーションをすることで発注者、地権者に大きくアピールした。それ以降、さまざまなプロジェクトの施工管理においてAutoCAD Civil 3Dが活用されている。
 同社が推進する施工管理システムの3次元化は、むしろ施工現場におけるニーズの高まりに先導されているのだという。技術管理部 技術管理課 係長の西牧 晋志氏は言う。
 「機械化施工を進める中で、現場から3次元CADを利用してみたいという要望が上がってくるようになりました。弊社の場合、3次元CADの導入は、単に提案段階でポイントを稼ぐことだけが目的ではないんです」
 実際、機械化・自動化による施工の合理化を進めるには、工事の前提となる測量データ作成の効率化や工事を通じて得られるデータの管理・活用が同時に求められる。
 とりわけ、施工の機械化によってリアルタイムで得られる進捗データを3次元で処理すれば、施工状況の事後確認や切り盛りした土量の把握など、従来は手間をかけて行っていた測量業務のプロセスを大幅に効率化できるだけでなく、危険個所での作業を回避することもできる。人手を削減しながら、正確性とスピード、さらに安全性を一挙に確保できるというわけだ。
 こうした施工プロセスのダイナミックな3次元化でも、Civil 3Dは大きな威力を発揮する。とりわけ、施工システムからのフィールドデータを施工現場の3次元モデルに直接インポートし、最新の施工状況や計画との差異などをただちに視覚的に表現したり、図面に出力したりできるのは、Civil 3Dのダイナミックエンジニアリングモデルならではのメリットだ。

AutoCAD Civil 3D

3次元モデルベースで高度な施工管理を実現

 Civil 3Dを利用した高度な施工管理が行われている事例の1つが、西松建設が共同プロジェクトの幹事社として参加している大分県の久木野尾ダム建設プロジェクトである。
 このダムは、総貯水容量約50万m3の小規模な灌漑用ロックフィルダム。2012年の竣工に向けて2006年末に工事が開始された。本プロジェクトでは、施工計画の立案段階からCivil 3Dを活用した。まず、空中写真から現地の3次元モデルを構築し、それをベースに竣工イメージなども作成。発注者や住民に対する視覚的なプレゼンテーションは高い評価を得た。
 また工事では、パワーショベルに3次元ガイダンスシステムを設置し、最少人員でより速く正確に、かつ安全に掘削作業を進める取り組みが行われた。
 ガイダンスシステムは、GPSやセンサーによってパワーショベルの位置、傾斜、掘削の深さなどをセンチメートル単位で検出・表示し、オペレーターの操作をサポートするもの。Civil 3Dは、掘削作業の管理システムに採用され、現場の3次元地形の構築やガイダンスシステムからのデータの取り込み・モデリングなどに活躍、機械化施工の展望を拓くのに貢献した。
 久木野尾ダム出張所機電主任の池ノ内 烈氏も、Civil 3Dによる施工管理を高く評価する。
 「特に、測量作業の部分は楽になりますね。あとは、発注者が現場の3次元データを最初から収めてくれるようになれば、もっと普及すると思います」


ダムの堤体を含む現場全体の地形ダムの堤体を含む現場全体の地形
ダムの堤体を含む現場全体の地形

3次元施工管理で差別化を図る

  西松建設では、今後もこうした取り組みを積み重ね、3次元化による施工改革を進めることによって他社との差別化を図っていく方針だ。久木野尾ダム出張所所長の西田 浩輔氏は、「いずれ3次元施工管理は標準になるでしょうが、今は他社をリードしていきたい。Civil 3Dは、そのために必要なインフラです。まず社内の土木社員は全員使えるようにしたいですね」と語る。


全体平面図マシンコントロールを行った原石山の掘削箇所
全体平面図                     マシンコントロールを行った原石山の掘削箇所


新製品ニュース

『EX-TREND武蔵 Ver.19』と『TREND-POINT Ver.6.1』 同時リリース


建設ITガイド 電子書籍 2018版
建設ITガイド2018のご購入はこちら
サイト内検索

掲載メーカー様ログインページ


おすすめ新着記事

 



  掲載をご希望の方へ


  土木・建築資材・工法カタログ請求サイト

  けんせつPlaza

  住まいの建材.com

  BookけんせつPlaza

  建設マネジメント技術

  一般財団法人 経済調査会